ブログ小説 妙なこと 第十三話(12)

三人は居間に行きコタツに入ったのでした。
しばらくすると、
「お夕飯の支度(したく)ができましたから!?」
と言って、美津子が居間に来たのです。
「じゃあー!?メシにするかー!??」
と義雄が言うと、
「武ちゃん行こー!?」
と言って修二は、テレビを消しコタツのコンセントを抜いたのでした。

「はい!?」
と武は言うと、修二の後(あと)について行ったのです。
「修ちゃん!?美加、部屋にいるから!?」
「お夕飯ができたからって、言ってきてちょうだい!?」
と美津子が言ったのでした。

「お姉ちゃんいるの?!」
「わかったあー!!?」
と修二は言うと、階段の下まで行くと、
「お姉ちゃん!?ご飯だよー!??」
「武君来たよー!!??」
と大きな声で言ったのです。すると、
「今行きまーす!!?」
と美加が答えたのでした。

「いつも、”今行きまーす!!?”なんて言わないくせにー!!?」
「まったくー!?調子いいんだからー?!!」
と言った修二でした。
じきに美加が部屋から階段を下り、
台所に来ると、テーブルのところに来たのです。

「武君いらっしゃい!?」
と美加がニコニコして言うと、
武は立ち上がり、
「こんばんは!?お世話になります!?」
と言ってお辞儀をしたのでした。

「礼儀正しいわねえー!??」
「誰かと違って!!?」
とうれしそうに美加が言ったのです。そして、
「手を洗ってきまーす!!?」
と言うと、洗面所に行ったのでした。

美加が戻って席につくと、
「じゃあー!?とりあえず乾杯するかー!??」
と義雄が言うと、
「何に乾杯するの?!」
と修二が言ったのでした。そして、
「お姉ちゃんウーロン茶でいいんだよねえー!??」
と言ったのです。

「とりあえず、いいわ!??」
と言って美加は、
ウーロン茶の入ったグラスを手に持ったのです。すると、
「武君が無事、我が家に着いた記念ということにするかー??!」
「あと、みんなの健康を祈って!?」
「カンパーイ!!?」
と義雄が言うと、
みんなグラスを上げ乾杯したのでした。

「武ちゃん!?お鍋の中身で嫌いなものがあったら言ってね!!?」
と美津子が言うと、
「いいえ!?別に嫌いなものはありません!!?」
と武が言ったのです。
「よかった!!?」
「遠慮しないで食べて!?ご飯もおかわりしてねっ!!?」
と美津子がうれしそうに言ったのでした。

鍋をつつきながら修二が、
「ところでお姉ちゃん!?」
「あした午前中雨なんだってさー!??」
「武君はあした原宿に行きたいんだけどー!?」
「でも雨が上がるまで!?どこかさあー!??」
「東京でしかないような、見る所ないかなあー!??」
と美加に訊いたのでした。

「原宿に近くて!?」
「東京にしかない所ねえー!??」
と言って、考えながら鍋の具を取り、美加がそう言ったのです。すると、
「そういえば!?原宿なんて!?」
「お前たちが小さい時行ったきりだなあー!??」
と義雄が言うと、
「わたしが聞かれたの!?」
「お父さん関係ないから!?黙(だま)っててよー!!?」
と美加が言ったのでした。

思わず修二がウーロン茶を、噴出(ふきだ)してしまったのでした。
「ごめん!!ごめん!!?」
と修二が顔を赤らげ言うと、
すぐに美津子がタオルを持って修二に渡したのです。
「まったくー!?ごめんねっ!武君!!?」
と美津子が言うと、
武が笑いをこらえ、
「だいじょうぶ修ちゃん!!??」
と言ったのでした。

「タイミングいいんだもん!??」
と言って、自分の前のテーブルの上を、
タオルであせって拭きまくっている修二でした。

「きょうも、大リーグの試合があるって言ってたなあー!??」
と義雄が言うと、
「はい!!?うちの父も見なきゃあ−!??」
「って、言ってました!!?」
と武がうれしそうに言ったのでした。

「せっかく日本でやるんだから!??」
「やっぱり、日本のプロ野球の試合より値段は高いんだろうなあー??!」
と義雄が言うと、
「値段のほうは知りませんけど!?」
「一度ぐらい本物の大リーグの試合を見たいですねっ!!?」
と武がうれしそうに言ったのでした。

「もうすぐ始まるから早く食べて見よう!!?」
と義雄が言うと、
「はい!!」と武が言い、
「うん!!?」と修二が言うと、
男三人は急いでご飯を済ませると、
居間に行って、大リーグの試合を見たのです。


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