ブログ小説 妙なこと 第十三話(10)

修二と健介は昼ご飯を食べ終わると、
また図書館に戻ったのでした。
それから修二は5時まで勉強したのです。

「じゃー俺!?さき帰えるからさあー!?」
と紙に書いて修二は、片づけ始めたのでした。
片づけ終わると、修二はイスから立ち上がり、
健介を見て手を軽く挙げ、口(くち)パクで、
「じゃあー!?おさきに!バイバイ!!?」
と言うと健介も同じように口パクで、
「おー!?あしたなあー!?」
と軽く手を上げ、言ったのでした。

修二は急いで図書館を出ると、
自転車に乗り、家に帰ったのでした。
玄関を開けると、
「ただいまあー!??」
と言うと、2階の自分の部屋まで行き、
持っている荷物を置くと階段を下り、
すぐに台所に来たのでした。

お弁当のからをテーブルの上に置いて、
「お母さん!?駅まで送ってってー!?」
と修二が言うと、
「5時には戻ってくると思ってたから!?」
「間に合うかしらねえー??」
「とにかく急ぎましょ!!?」
と言うと、車の鍵を持って玄関まで行ったのでした。

美津子は玄関に行き靴を履くと、
「お父さーん!?修二を駅まで送ってきますから!??」
と言い、玄関のドアを開け、急いで車に乗り込んだのです。
居間でテレビを見ていた義雄は、
「わかったー!?」と答えたのでした。

「修二!?シートベルトしてるわねっ!!?」
と美津子は、シートベルトをしながら言うと、
「オッケー!!?」
と修二が答えたのでした。
それから家を出ると、車は駅に向かったのです。

「お母さん!?そんなに慌てなくても間に合うよー!??」
と修二が言うと、
「もっと余裕持って帰ってきなさいよー!?」
「電話しようと思ったら帰って来るんだからあー!?」
と美津子があきれたように言ったのでした。

駅に着くと、
「お母さんありがとー!?」
と言って急いで車を降りた修二でした。
そして駅の構内目指して走って行ったのです。

その様子を見て、
「まったくー!??」
とあきれたように美津子は言うと、すぐに家に戻ったのです。
玄関を上がり台所に行き、流しで手を洗うと、
また夕飯の支度(したく)を始めたのでした。

修二はいつもの駅から新宿に出ると、
中央線の電車に乗り、東京駅まで行ったのでした。
「やばえー!!?」
と言うと、走って新幹線の乗降口まで行くと、
急いで入場券を買い、
このあいだといっしょの場所まで、走って行ったのでした。

修二が「ハアー!ハアー!」
言って頭を下げ、呼吸を整えてると、
”のぞみ”が入って来たのでした。
名古屋の”はとこ”の武がニコニコしながら、
のぞみから降りて、修二のところに来たのです。

「修ちゃんどうしたの?!」
と武が言うと、
「危なかったよー!?」
「電車1本遅れたら間に合わなかった!!?」
とまだ息を「ハアーハアー」言いながら、
そう言った修二でした。

それからふたりは、修二の呼吸が整うまで、
しばらく休憩していたのです。
「新幹線の入場券は一応2時間まで有効だから!?」
「でも普通は長くても30分ぐらいだよねー!?」
「いるのはさあー!??」
と呼吸が整った修二が言ったのでした。

「そうなんだあー?!」
「入場券なんか買ったことなかったから!?」
「ところでいくらするの?!」
と武が言うと、
修二はポケットから入場券を出して、見せたのでした。

「140円かあー??!」
「一時間70円にしてくれればいいのにねっ!!?」
と武が言うと、
「ああー!?そーだなあー?!」
「確かに武ちゃんの言うとおりだよなあー!??」
と笑いながら修二は言ったのでした。

ふたりは新幹線構内を出ると、
中央線の電車に乗り、新宿に行き、
そしていつもの駅に着いたのでした。

「お母さーん!?今駅に着いたから!?」
「迎えに来てー!??」
と携帯から電話すると、
「どう?!間に合ったのー??!」
と美津子がすぐに言ったのです。

「もちろんさあー!?」
「ぬかりはないよー!!?」
と修二はえらそうに答えたのでした。


戻る | |TOPへ | | 次へ 

(別ウインドウで表示しています。たぶん)
     


|HOME TOPへ |


Copyright © 2008 taazann007, All rights reserved.