ブログ小説 妙なこと 第十三話(7)

女三人がそれぞれ席についたのです。
大皿に盛ってある餃子を美津子が
中皿に取り分け、それを三人で食べたのでした。

「おいしいわねえー!?」
と京子が思わず言うと、
「やっぱり餃子は、手作りでなくっちゃあー!?」
「これ食べたら!?」
「スーパーの惣菜コーナーの餃子なんか食べれないでしょ!!?」
と美津子が、うれしそうに言ったのでした。

「そうですね!!?」
「時間があればやっぱり!?」
「手作りの物にはかないませんね!!?」
と京子が言うと、
「お母さん!?皮までは手作りしないの?!」
と美加が言ったのです。

「厚みを揃えるのがむづかしいのよ!?」
「機械があればできるだろうけどー!?」
と美津子が餃子をほおばりながら、そう言ったのです。すると、
「あしたは休みだからなっ!?」
と、美津子のほうを見てそう言うと義雄は、(よわい!!)
瓶ビールをもう1本、冷蔵庫から取り出したのでした。

「いやあー!?やっぱりお母さんの餃子だと!?」
「ビールがすすむんだよなあー!??」
とうれしそうに義雄が言ったのです。すぐに、
「もうそれだけにしてくださいよ!!?」
「ご飯食べてくれないと、残っちゃうからー!??」
と美津子が言ったのでした。

「わかってるよー!?」
「ご飯も食べますよー!??」
とうれしそうに、ジョッキにビールを注いだ義雄でした。
すると美津子が、
「京子さん!?ところで持って帰るのは?!」
「焼いたほうにする?それとも作ったのにする?」
と訊いたのです。

「ありがとうございます!?」
「一晩寝かせたのを食べてみたいので!?」
「作ったのを持って帰りたいんですけどー!??」
と京子が答えると、
「そうね!それがいいわ!!?」
と美津子がうれしそうに言うと、
さっき作った分を12個、パックに詰めたのでした。

「12個でいいかしらねえー??!」
と美津子が京子に言うと、
「そんなにもらっていいんですか?!」
と京子が言ったのです。すると、
「遠慮(えんりょ)しないで持って行きなさいよー!?」
「修二が食べる分は残ってるんだからー!??」
と美加がニコニコしながら言ったのでした。

「じゃあー!?これねっ!!?」
と言って、パックに詰めた餃子を、
スーパーの袋に入れ、京子に手渡した美津子でした。
「ありがとうございます!!?」
「じゃあー!?これで帰りますので!?」
「後片付けしなくてすみませんが!?」
と言って京子は立ち上がったのでした。

「おじさん!?おじゃましました!!?」
「おばさんありがとうございました!!?」
「美加ありがとうねっ!!?」
と京子が言ったのです。

「気をつけて帰ってねっ!!?」
と義雄が言うと、
「はい!!?」と京子は答え、
玄関に向かったのでした。
美加と美津子は玄関まで送ったのです。
そして京子は帰ったのでした。

美津子は台所に戻ってくると、
修二の分の餃子をフライパンで焼いたのです。
ちょうど焼きあがる頃、修二が風呂場から出てきたのでした。

「あれっ!?京子さんは?!」
と修二が台所に来て言うと、
「さっき帰ったぞー!?」
と餃子をつまみながら、義雄が答えたのです。
「あっそー!?」
「ところで餃子残ってるよねえー??!」
と修二が言うと、
「今出来たわー!?」
と美津子が言ったのでした。

「あしたの分少し残しときなさいよー!?」
と美津子が言うと、
「お母さん!?」
「あしたも図書館行くんだよー!??」
「朝から餃子なんか食べれるわけないじゃん!!?」
「だからきょう食べちゃうのー!??」
とうれしそうに皿に盛った餃子を見て、
修二が言ったのでした。

「あした高校野球もあるし!?」
「ビール飲みながら見るから!?」
「残しといてくれよなあー!?しゅうじー!??」
と義雄が言ったのです。すぐに、
「わかったー!?5個あればいいかなあー?!」
と修二が言うと、
「ああー!?十分(じゅうぶん)だあー!?」
と答えた義雄でした。


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