ブログ小説 妙なこと 第十三話(4)

美加が着替えを持って、2階から下りてきて、
そのまま風呂場に向ったのです。
そしていつものように、
一時間以上風呂場から出てこなかったのでした。

義雄がご飯を食べ終わると、
「お父さん!?今度の土曜はお休みですか?!」
と美津子が言ったのです。すると、
「金曜にならないとわからないなあー?!」
「どこか行きたいところでもあるのかあー??!」
と義雄が言ったのです。

「別にそうではないんですけど!?」
「残業残業では、からだによくないと思って!??」
「テレビでも、過労死を取り上げてる番組もありましたから?!」
と美津子が心配そうに言うと、
「ありがとう!お母さん!!?」
「心配してくれて!!?」
と言い、イスから立ち上がり冷蔵庫を開け、
「缶ビール1本飲んで寝るから!?」
と言って残っている刺身のぶつ切りをつまみに、
缶ビールを開け、ゆっくりうまそうに飲んだ義雄でした。

義雄は缶ビールを飲み終わると、
洗面所に行き、歯を磨いたのです。
「美加まだ入ってるのかあー??!」
「ふやけちゃうぞー!??」
「出てきたときにはふやけてオデブちゃんになってたりしてー!!?」
と笑いながら言うと、
「お父さんと違って、太っていませんよー!?」
「しつれいしちゃうー!??」
と風呂場から美加が言ったのでした。

「よくもまあー!?1時間も入ってられるなあー??!」
と義雄が言うと、
「お父さんこそ!?」
「よくもまあー!?カップラーメンと同じぐらいで、出られるわねえー??!」
と笑いながら美加が言ったのでした。

ふたりとも大きな声で言い合っていたので、
ふたりの会話を聞いていた美津子が、
「どっちもどっちねっ!!?」
と笑って言ったのでした。

日は過ぎて、春休みに入り、土曜日に修二が図書館から帰ってきたのです。
「ただいまあー!?腹減ったあー!?」
「きょうのおかずなにー??!」
と修二が言うと、
「先に手と顔を洗って、うがいをしてきなさい!!?」
と美津子が言ったのでした。

「はーい!!?」
と修二は言うと、洗面所に向ったのです。
「いいじゃんなー!??」
「先に教えてくれたってー??!」
と言いながら、手を洗い顔を洗い、うがいをしたのでした。

そして修二は台所に来るとすぐ、
「きょうの夕飯なにー??!」
と言ったのでした。
「メンチカツに!?」
「ナスの味噌炒めに!?」
「イカ大根!!?」
といっきに美津子は言ったのです。

「まあまあーだなー!??」
と言ってすぐ、
「種類的にねっ!!?」
と笑ってごまかそうとした修二でした。

「何笑ってごまかそうとしてんのよー!?」
「早くお味噌汁よそって食べなさい!!?」
と美津子が少し笑いながら、
修二の茶碗にご飯をよそり言うと、
「はーい!!?」
と言って、自分の味噌汁をよそった修二でした。

「きょうお父さん残業ないって言ってたけど!?」
「ここんところずっと!土曜出勤だねえー!??」
と修二が言うと、
「そうねえー!?」
「お父さん!?”からだは頑丈(がんじょう)だからだいじょうぶだよー!?”」
「って言ってたけどー!??」
と美津子が心配そうに言ったのでした。

「お父さんが長湯したら、からだのほうが心配だけど!!?」
「今のところあいかわらず早いからだいじょうぶそうだねっ!!?」
と修二が笑いながら言ったのです。すぐに、
「そうねえー!?」
「確かに言えてるかもねっ!!?」
と美津子も笑いながらそう言ったのでした。

「お父さんはいつも健康のために!?」
「歩いて駅まで行ってるのがいいかもしれないよー?!!」
と修二が言うと、
「歩くのが一番健康にいいって!!?」
「そういえば何かで読んだことがあるわ!?」
と美津子が言ったのです。

すると玄関のチャイムが、
「ピンポーン!!?」と鳴ったのでした。


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