ブログ小説 妙なこと 第十二話(9)

「おふくろー!?燗つける容器は?!」
と義雄が言うと、
「そこのパタンの中に、コードも一緒に入ってるから!?」
「下の開き戸の中に、白鶴が入ってるから!?」
「義雄!ご苦労さん!!?。」
とうれしそうに和子が言ったのでした。

「忙しいって!??美津子!!」
「広告のビラとテレビと両方見てるから忙しいのかあー?!!」
とあきれたように義雄が言うと、
「そうですよー!!?」
「ほんとに!急がしいったらありゃしないいわー!!??」
と、広告を見たりテレビを見たりしながら、
そう答えた美津子でした。

「なんか”つまみ”あるかあー??!」
と義雄が言うと、
「ここにいっぱい!運んで来たでしょー!!?」
「ほとんど手をつけないでえー!!?」
と少し怒ったように、美津子が言ったのでした。

「今から貰うからな!?」
「このお盆借りてくぞー!!?」
「正月なのにお盆!!?」
「なんちゃって!!?」
と言うと、思わず美津子が、
「まったくー!?くだらない!!??」
と言って、笑ったのでした。

一安心した義雄は、(わかる、わかる!)
”つまみ”になりそうなものを、適当に少し大きめの皿に載せ、
それをお盆に載せ、割り箸も載せると、
台所に戻り、自分の梅割りを載せ、
一度みんなのいる部屋に行って置いて来たのです。

そしてまた戻ってくると、
燗つける容器を持って台所に行き中を水洗いすると、
戻って来てそれに酒を入れ、
コードを持って、みんなのいる部屋に行ったのでした。

「おやじー!?これ温度はー??!」
と義雄が言うと、
「いいよ!?そのままで!!?」
「いつも同じ温度にしてるから!!?」
と義久が言ったのです。
そして義雄がコードを広げコンセントにつなぐと、
燗つける容器が点灯したのでした。

「おやじー!?こっちの隅に置いてくからなあっ!?」
と義雄が言うと、
「おおー!?ご苦労さん!!?」
「わかったー!!?」
と義久が答えたのです。
そして、
「よしおー!?お前よかあー!?」
「美加のが、つえーぞー!!?」
と義久が言ったのでした。

「じゃあー代わるね!お父さん!?」
と美加は言うと、
サッサと部屋を出て行ったのです。
「あれ!?こんなに勝ったのかあー??!」
「アイツつえーなあー?!!」
とうれしそうに、義雄は言ったのでした。

「あーよかった!!?」
「これで鴨がネギをしょって来たから!?」
と笑いながら亮が言うと、
「ほんと!!なんだアイツ!?」
「知ってんじゃんかよー!??」
と和雄が言ったのでした。

「去年!?お兄ちゃんが元旦来れなった時に!?」
「教えたんだよー!??」
「人が多いほうがいいから!?」
「でもすぐ飽きて抜けたけど!!?」
と修二が言ったのでした。

「あいつ協調性がないからなあー!??」
とうれしそうに和雄が言うと、
「言えてる!言えてる!!?」
と修二も笑いながら言ったのです。
するとすぐ、
大きな声で、美加がくしゃみをしたのです。
それを聞いて、みんなが大笑いしたのでした。


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