ブログ小説 妙なこと 第十二話(5)

しばらくみんなで話しをした後(あと)、
「ところでさあー!?」
「仏壇の中にある水入れる容器だけど!??」
「替えたあー??!」
と亮が義久に言うと、
「そういえばおばあさんが!?」
「なんか言ってたなあー??!」
と、義久が言ったのです。

すると亮が立ち上がり、
台所へ歩いて行ったのでした。
台所に入ると、
「お袋さあー??!」
「仏壇の中の水入れる容器だけど!??」
「替えたあー??!」
と亮が言ったのです。

「そうそう!??」
「あんたたちが来たら、訊こうと思ってたのよー?!」
「二人のどちらかが、替えたのかと思ったのよー??!」
「違うの??!」
と、和子が言ったのです。

「なんで俺たちが!?」
「仏壇の水入れの容器を変えなきゃならないんだよー??!」
と笑いながら亮が言ったのでした。
そして大きな声で、
「兄さん!?ちょっと来てー!??」
と、言ったのです。

「なんだ亮!??」
そう言うと、義雄が台所に来たのでした。
「兄さん!?仏壇の水入れる容器替えたあー??!」
と亮が言うと、
「ええー??!」
「美津子!替えたかあー?!」
と不思議そうに義雄が言ったのです。

「わたしは知りませんよ!?」
「お父さんが替えなきゃあー?!」
「じゃあー?誰が替えたんでしょうかねえー??!」
と、美津子も不思議そうに言ったのでした。

「わたしが入院する前は、銀色の容器だったんだけど!??」
「退院して来たら、黒の水入れの容器に替わっていたのよー??!」
「おじいさんが替えたんだと思っていたら!?」
「”替えてない”って言うんだよね!!?」
ときどきとぼけたこと言うから、
「ほんとに?!って訊いたら?!!」
「”なんで俺が、水入れの容器を替えなきゃならないいんだよー??!”」
「って、怒られたのよー?!」
と、和子が言ったのでした。

「そうだよなあー!??」
「確か銀色の容器だったはずだぜ!!?」
と亮が言うと、
「そうだあー!?銀色の容器だった!!?」
「間違いない!!?」
と義雄も、思い出してそう言ったのです。

「わたしが入院していた時にときどきいつものくせで!?」
「おじいさんが、鍵をかけないで!!?」
「出歩いていた時があったそうだけど!!?」
「何にも取られた物はないのよねっ!??」
と和子が言ったのでした。

修二が台所に来て、
「おじいちゃんがやろうって言ってるよー!?」
と言ったのです。
「今行くから用意しといてくれ!?」
と義雄が言うと、
「わかったあー!??」
「おばあちゃん!?小さい座布団はー??!」
と修二が言ったのです。

「仏壇がある部屋の!」
「下の押入れにあると思うから、捜してみて!??」
と和子が言ったのです。
「うん!?」
「じゃあー捜してみるよー?!」
と修二は言うと、
仏壇のある部屋の押入れから、小さい座布団を持って、
義久と和雄がいる部屋に来たのでした。

「ここじゃあー!?座卓があるし!!?」
「狭いとこでやることもないだろう!??」
「仏壇がある部屋に行こう!?」
と義久が言ったのです。

「修二!?座布団を持ってけよー!?」
と和雄が言うと、
「えらそうに!!?」
「自分だって持てばいいじゃん!!?」
と修二がふくれっ面で言ったのです。

修二が小さい座布団を一番上に載せ、
3枚座布団を持ち、部屋を移動したのです。
「わかったよー!?あと2枚持てばいいんだろ!?」
と和雄は言い、
右手で座布団を2枚、鷲掴(わしづか)みすると、
修二の後を追いかけ、部屋を移動したのでした。


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