ブログ小説 妙なこと 第十二話(4)

「ああー!?これのが、らくー!!??」
と和子がうれしそうに言ったのです。
「おばあちゃん!?電気ストーブに替えたんだあー??!」
と美加が言うと、
「病院で、灯油のストーブはよくないって聞いたんで!?」
「電気ストーブに替えたんだよー!??」
「灯油のほうがすぐ暖まるし、安くつくけどね!?」
とニコニコしながらそう言ったのでした。

「健康のほうが大事だから!?」
「そのほうがいいよー!?」
と美加が言ったのです。すると、
「そうだね!?また倒れてみんなに心配かけちゃあー!?」
「悪いからねっ!?」
と和子が言ったのでした。

すぐに美津子が台所に戻って来たのです。
「おかあさん!?したくは済みましたから!?」
「まだ何か用事でもあるんですか?!」
「またこっちに戻って来ましたけどー??!」
と美津子が言うと、
「美津子さん違うのよー!?」
「ひざが痛いんで!イスのが楽なのよー!?」
と、和子が言ったのでした。

「そうなんですか?!」
「病院では、なんて言ってるんですか??!」
と美津子が訊くと、
「年だし、どうしても女の人は多いんですって!!?」
「薬は一応飲んでるけどねっ!?」
と和子は答えたのでした。

「じゃあーなんかあったら、遠慮せず言ってくださいねっ!?」
「すぐ来ますから!?」
と美津子が言うと、
「ありがとう!?」
「動けるうちは、わたしたち夫婦だけで暮らすって言ったけど!?」
「もし動けなくなったら頼むわねっ!?」
と和子が笑いながら、言ったのでした。

「おばあちゃん!?無理しないでよ!??」
「わたしもいるからねっ!!?」
と美加が言うと、
「ふたりとも、ありがとう!!?」
と和子は、少し涙ぐみ言ったのでした。

「じゃあー!?」
「少し向こうに持っていった物を、貰ってきますから!?」
と言い、
「この食器使っていいですか?!」
と食器棚を指さしたのです。
「ええ!?ついでにそこの小皿も出してちょうだい!?」
「亮たちが来ると足りなくなるから!?」
と和子が言ったのでした。

「わかりました!?」
と美津子は言うと、
食器棚から食器を取り出し、お盆に載せ、
みんなのいる部屋に向ったのでした。

座卓の上に小皿を置くと、
3人分の食べ物を皿に取り、
「三人とも台所にいますから!?」
「何かあったら、自分たちで取りに来てくださいね!!?」
と美津子が言ったのです。
「おおーわかってる!?」
「了解!?」
「ご苦労さん!?」
「あいわかった!!」
と、それぞれが答えたのでした。

「和雄!修二!?やるかあー!?」
と義久が言うと、
「おじいちゃんも好きだねえー!?」
「もうすぐ亮おじさんが来るから!?それまで待ってようよー!??」
「でも今年は隆(りゅう)ちゃんできないんだよねー!?」
「受験だから!!?」
と修二が言ったのです。

「そうだなあー!?」
「受験でも!?高校とは違うからなあー!??」
と和雄が言ったのでした。
「亮おじさんは、ここにおいてくよーきっと!?」
「おばさんが、”いても何の役にも立たないからー!??”」
「そう言ってさあー!??」
と笑いながら修二が言ったのでした。

「言えてる、言えてる!!?」
と和雄も笑いながらそう言ったのでした。
それからしばらくして、
亮の家族がやって来たのです。

「おめでとう!?」
と言って、亮が玄関を入って来たのでした。
みんなで出迎えに玄関まで出たのです。
挨拶を済ませ、仏壇に手を合わせ終わると、
お年玉をもらい、少し話をした後、
亮を残し、妻の瑞江(みずえ)が運転して、
長男の隆一(りゅういち)と長女の美佐(みさ)を乗せ、
自宅へ帰って行ったのでした。


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