ブログ小説 妙なこと 第十二話(3)

すぐに三人が来たのです。
「まったく!!ふたりとも気が利かないんだからなあー??!」
と義雄が言うと、
「ほんと!!誰に似たんでしょうねえー??!」
と、美津子が笑いながら言ったのです。
「オヤジかなあー??!」
と、とぼけてそう言った義雄でした。

玄関を入り、
「おめでとう!」
と義雄が大きな声で言ったのです。
奥から和子が出て来て、
「おめでとう!」
と言うと、
「おめでとうございます。今年もよろしくお願いします!」
お辞儀をして言ったあと、
「これ!?お年始のいつものですけど!?」
と美津子が言って、紙に包んだ年賀の品を渡したのでした。

「いつも悪いねえー!?助かるわ!?」
「ありがとう!」
と言ってうれしそうに和子は、それを受け取ったのでした。

「おばあちゃんおめでとう!!?」
「よかったね元気になって!!?」
と美加がうれしそうに言うと、
「ありがとう!」
「さあーみんな上がって!!?」
と和子が言ったのでした。

「和雄!修二!?」
「こっちへ来い!!?」
そう言って、仏壇がおいてある部屋から、
義雄が言ったのでした。
ふたりはすぐに来て正座をしたのでした。
そしてみんなで仏壇に手を合わせたのです。

「かあさん!?これここに上がらないから!?」
「ここに置いてくよー!?」
「どうせあとでみんなで食べるから!?」
と言ってイチゴの箱を、仏壇の下に置いたのでした。

台所から和子が、
「ありがとう!?」
と言ったのでした。
すると美津子が立ち上がり、
「お父さん!どうせ飲むんでしょ!?」
「支度するから!?」
「美加、手伝って!!?」
と言うと、
「わかったあー!?」
と言って美加も立ち上がったのでした。

それからふたりは台所に行ったのです。
「おかあさん!?手伝いますけど!??」
「テーブルの上に有るのを運べばいいんですか?!」
と美津子が言うと、
「頼むわね!?」
「わたしも入院してから、体の動きがよくないのよー!??」
と和子が言ったのでした。

「じゃあー!?向こうで座ってて!!」
「おばあちゃん!?」
と美加が言うと、
「そうですよー!?そうしてください!!」
「台所はわたしたちに任せて!?」
と美津子が言ったのでした。

「ありがとう!?」
「じゃあーそうさせてもらうわあー!?」
と言って和子は、みんなのいる部屋に行ったのでした。
そしてすぐに義雄の弟の亮に電話を掛けたのです。

「もしもしー!?」
「うん!今来た!!?」
「じゃあーねえー!?」
と言って、電話を切ったのでした。

「誰に電話したあー!?」
と義雄が訊くと、
「亮に兄さんっちが来たら!?」
「電話くれるように言われていたのよー!?」
と和子が言ったのです。

「亮っち子はふたりとも受験だから!?」
「挨拶だけ来るって!?」
「そう電話があったのよー!?」
と和子が言ったのでした。

「受験かあー!?」
「高三と中三だっけかあー!?」
と義雄が言うと、
「じゃあー!?亮さんところは、正月なんて関係ないわねえー!?」
と美津子がみんながいる部屋に来て、
食事の支度をしながらそう言ったのでした。

「灯油のストーブやめたんだあー!?」
と、台所の電気ストーブに気がついた美加でした。
すると和子が、台所に戻って来たのでした。
「やっぱり!?座ってると足やひざが痛むわあー!??」
「イスのがいいわ!?」
と言って、台所のテーブルの椅子に座ったのでした。


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