ブログ小説 妙なこと 第十二話(2)

「おじいちゃんもおばあちゃんも元気かなあー!?」
「俺は久しぶりに会うから!?」
と和雄が言うと、
「デートする時間はあっても!?」
「おじいちゃんちへは顔出さないんだから!!?」
と修二がえらそうに言ったのでした。

「お前は顔を出してるのかあー??!」
と和雄が言うと、
「俺は出してるに決まってるだろー!?」
「お兄ちゃんと違うよー!!?」
と修二がうれしそうに言ったのです。

「何言ってんのよー!??」
「また修二のやつが来て、小遣(こづか)いをやった!!?」
「そうおじいちゃんが言ってたわよー!??」
と美加が言ったのです。

「なんだあー??!」
「修二は顔を出してるんじゃなくて!?」
「小遣いをせびりにいってんじゃんかよー!!?」
「ていのいい、かつ上げじゃんかあー!??」
と笑いながら和雄が言うと、
「人聞きの悪い、言い方しなくたっていいじゃん!!?」
とふくれっ面で、修二が言ったのです。

「でも修二が時々行ってるから!?」
「元気なのがわかっていいけどなあー!?」
「年金暮らしでそんなに金が有るわけじゃないだけど!?」
「まあー!?今のところは元気だから!!?」
と義雄が話していると、美津子が玄関を出て、
車に乗り込んで来たのでした。

「お待たせー!??」
と美津子が言うと、
「おかあさん!?意外と早かったなあー??!」
「もう30分ぐらいかかるかと思ったよー!?」
と義雄が余計なことを言ったのです。

「朝は主婦にとって、戦場なんですから!!?」
「これ以上早くはできません!!?」
と美津子が不機嫌に言うと、
「でもやっぱり、化粧すると!?」
「お母さんは美人だなあー!??」
「そうつくづく思うよー!??」
と義雄がうれしそうに言ったのでした。

「うん!化粧すると美人だって!!?」
「みんな言ってるよー!?」
と修二が言ったのです。
「そーおー!??」
「褒めても何にもでないから!?」
と機嫌を直しうれしそうに言った、美津子でした。

「じゃあー!?出発するかあー!?」
「忘れ物ないなあー??!」
と義雄が言ったのです。
みんながそれぞれ、
「ないよー!!?」
「ないない!!?」
「ないわ!?」
「ないでごじゃる!!?」
と言ったのでした。
そして車は走り出したのでした。

「きょうは空いてるなあー!?」
と義雄が言うと、
「そうだわねえー!?元旦は!!?」
「いつもこれなら、いいんだけど!!?」
と美津子がうれしそうに言ったのです。

当然、義雄の実家まで、
普段の日より早く着いたのでした。
実家に着くと最初に修二が、
玄関を開けて入ったのです。

「おめでとうー!?」
「おじいちゃん!?おばあちゃん!?」
と修二が言ったのでした。
玄関に義雄の父の義久と、母の和子が出てきたのです。

「おめでとう!」
「おめでとう!」
とふたりはうれしそうに言うと、
「和雄は元気か!?」
と義久が言ったのでした。

「うん!今来るよ!!?」
と修二が答えると、
すぐに和雄が玄関に来て、
「おじいちゃん!?おばあちゃん!?」
「ご無沙汰しています!!?」
と言ったのです。

「おおー!!?りっぱになったなあー!??」
とうれしそうに義久が言ったのでした。
「なんか痩せたなあー!??」
「ちゃんとご飯食べてるか!??」
と和子が心配そうに言ったのです。

「うん!?おばあちゃん心配しなくても大丈夫だよー!?」
「それより、ふたりともげんきー??!」
と和雄が言うと、
「ああー!?薬飲んでるから!?」
「今のところはなっ!!?」
そう和子が答えたのでした。

「おばあちゃん!?また入院しないように気をつけてよー!??」
と和雄が言うと、
「わかってる!?わかてますー!?」
とうれしそうに答えた和子でした。

「おあがりー!?」
と和子が言うと、
「おじゃましまーす!!?」
「おじゃまするでごじゃる!!?」
とふたりはそれぞ言うと、スリッパに履き替え、
いつもコタツのある部屋に行ったのでした。


|TOPへ | |     | | 次へ 

(別ウインドウで表示しています。たぶん)
     


|HOME TOPへ |


Copyright © 2007 taazann007