ブログ小説 妙なこと 第十一話(12)

「投票方法の違いでやり方が違うんで!?」
「そこで初めて馬券のマークシートのつけ方を!?」
「戸塚さんの説明を聞いて教わったそうなんだ!!」
「だから本当に初めて!!」
「競馬の馬券をそこで買ったんだって言ってたなあー!?。」
「それでな!?」
と言ってから義雄は、
「ぷっ!?」と言って笑ったのです。

「何?!お父さん!急に??!」
と美加が言うと、
「それがな!?」
と言って笑いをこらえながら義雄が言ったのです。

「上からエスカレーターで降りてきたんだそうだけど!?」
「トイレ行きたくなったんで!」
「戸塚さんにトイレの場所を訊くと!?」
「エスカレーターの上ってくるほうのところにあるけど!!って言ったんで!?」
「急いでぐるっとまわってトイレに入ったそうなんだ!!?」
「ところがそれが女子トイレだったそうなんだよー!?」
「急いでいたんで戸塚さんの話を途中までしか聞かないで!」
「早足で行ったんだってさあー!??」
「女の人に”ここ女子トイレですよ”って言われて!!?」
「”すいません間違えました”と言って、あわてて出てきたそうなんだよー!?」
「あわてぶりが、目に浮かぶヨー!?」

「戸塚さんが!!あるけど一階ごとに男子トイレと女子トイレが!?」
「交互にあるから、ここはどっちか確認しないと!!」
「そう言おうとしたら、さっさと行ってしまったんじゃないか!!?」
「って言われたそうなんだよー!?」
と笑って、義雄が言ったのでした。
「あわてもんだねえー!?その内田さんって人!?」
「よっぽどトイレを我慢してたんだねー!?」
と笑って修二が言ったのです。

「そうだな!。でもそれからまだあるんだ!?」
「構内放送でエクセル伊勢崎がどうのって言ってるけど!??」
「なんですか?って戸塚さんに訊いたら!?」
「A館でエクセル伊勢崎のチケットを販売してるんだよー!?」
「じゃあー!?A館へ行ってみるかね!??」
「そう戸塚さんが言ったそうなんだ!!。」
「それで内田が、A館だけに”えー(A)!!”って答えたって言ってた!!?」
「これはほんとうだぞ!!?」
と、うれしそうに義雄は言ったのでした。

「まったくー!?その内田さんって人もお父さんと似てるねえー!??」
「くだらないシャレを言うんだいつも!!?」
と美加が言うと、
「まあなっ!?」
と、とぼけて答えた義雄でした。

「それから、100メトールぐらい歩いてA館に行ったんだって!?」
「そこで戸塚さんは、メインレースの馬券を買ったそうなんだ!!。」
「それでまたA館をエスカレーターで上がって行き見学したんだけど!?」
「幅の広い非常階段のところを見て!!?」
「戸塚さん!ここも来たことあるよ!!?子供会で!!?」
「そう言ったら!?」
「ここもかあー??!って、戸塚さんに言われたそうなんだ!!?」
「変な子供会だなあー??!って言われたって言ってたよー!!?」
そう言うと義雄は、また一口お湯割りを飲んだのでした。

「じゃあー見学に行ってみる?!」
「って戸塚さんが言ってくれたんで!」
「A館からエクセル伊勢崎まで!歩いて行ったそうなんだけど!??」
「A館から信号を渡りしばらく歩くと!?」
「ここ子供会で通ったことあるなあーって言ったんだってさ!?」
「こんなとこもかあー!?って戸塚さんに言われちゃったって!!」
「それから通り沿いの店なんかも見ながら行ったんだけど!?」
「見れば見るほど!来たことを、内田は確信したそうなんだよー!?」

「そして橋を渡った時なんだけど!?」
「そのとき急に思い出したんだそうだ!!?」
「松坂屋!!って少し大きな声で言ったら!?」
「戸塚さんが急に立ち止まって!!?びっくりした顔で!」
「内田あー!?ほんとに子供会でここに歩いて来たのか!!??」
「って訊いたんだそうだ!!?」

「だからさっきから言ってるでしょう!?」
「子供会で来たって!!?と、内田が言ったら!?」
「俺は今まで冗談かと思ったよー!?」
「エクセル伊勢崎って松坂屋の隣なんだ!!。」
「そう戸塚さんが言ったそうなんだ!!?」
そう義雄が言うと、
「なんか寒気がしてきたねえー!??」
と美加が言ったのでした。

「じゃあー!?」
「子供会で歩いた道を、その道順で歩いて来たってことだよねえー??!」
と和雄が言うと、
「きっちり同じかどうかわからないけど!!?」
「ほとんど変わらない道順で、歩いて来たってことだよなあー!?」
「歩いて来たからこそ、思い出したんだからなあー!!?」
と義雄は言ったのでした。


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