ブログ小説 妙なこと 第十一話(11)

「子どもの頃の記憶って!?」
「ひょんなことから思い出すもんよ!?」
と、自分のことと照らし合わせて、そう言った美津子でした。
「そうだなあー!?」
「すっかり忘れていたことを、思い出すことってあるなあー!?」
と義雄も、美津子の言うことに納得して、言ったのでした。

「そしてウインズB館のグッズ売り場」
「ターフショップって言うんだそうだけど!??」
「そこに入ると!?」
「なんか来たことがあるような気がしたんだそうだ!?」
「それからそのあと、B館の馬券売り場に!?」
「エスカレーターに乗って上がって行ったそうなんだ!?。」
そう言うと義雄は、また一口お湯割りを飲み、ホタテを食べたのでした。

「とりあえず、いちばん上の階まで行ったそうなんだけど!?」
「まだ朝わりと早かったんで、人は少なかったそうだ!?」
「戸塚さんがちょっと外の眺めでも見てみるかね!??」
「って言ってベランダに出たそうなんだ!?」
と義雄が言ったのです。すると、
「馬券売り場でベランダって??!」
と和雄が言ったのでした。

「俺もよく知らないんだけど!??」
「非常階段のところとつながっていて!?」
「廊下というかベランダというか!??」
「ベンチが置いてある通路があるそうなんだよ!」
「タバコはそこでみんな吸うそうなんだ!!」
「馬券売り場は禁煙だって言ってたなあー!?」

「みんなで、外の景色を眺めたことを!!」
「そこに来たらはっきり思い出したそうなんだ!!。」
と義雄は言ってから、
「トイレに行ってくるから!?」
と言うと、立ち上がったのでした。

義雄がトイレに行っているあいだに、
修二はホタテのバター焼きを食べたのです。
「修二!キャベツも食べなきゃだめっ!!?」
と、美津子に言われた修二は、
しかたなくキャベツを口に放り込んだのでした。

和雄はお湯割りを飲み干すと、ホタテを食べたのです。そして、
「修二!おかわり作ってくれるか?!」
「さっきよりもう少し薄めになっ!?」
と言うと、
「オッケー!」
と修二は言い、和雄からグラスを受け取ったのです。

修二はお湯割りを作ってから、
「お兄ちゃん!?このぐらいでいいかなあー??!」
と言ってグラスを和雄に見せたのでした。
それを見た和雄は、
「ちょっとかして!?」
と言うとグラスを受け取り、一口飲んだのです。
「おおー!これでいい!?。」
「修二うまいなあー!?」
と嬉しそうに言うと、また一口飲んだ和雄でした。

「なにがうまいってー?!」
と言って、トイレから義雄が戻って来たのです。
「俺もトイレに行ってくるよ!?」
「ちょっと待ってて!?」
と言うと和雄は、トイレに行ったのでした。

「さっきうまいって言ったのは!?」
「俺がお湯割りをお兄ちゃんに、もう少し薄めにって言われて!!?」
「うまく作ったからなんだよー!?」
と修二がニコニコして言ったのです。
「そうかあー!?」
「和雄のヤツ!?俺の濃さに付き合ってくれたんだな!?。」
「遠慮しないでもう少し薄く作ってもらえばいいのに!?」
と義雄が言ったのでした。

「そこがお兄ちゃんのいいとこでもあるし!?」
「悪いとこでもあるんじゃない?!!」
と美加が言うと、
「まあーねっ!?。」
と美津子が言ったのでした。

「お待たせー!?」
と言って、和雄がトイレから戻って来たのです。
「じゃあー!?再開するか!?」
と義雄は言うと、また話し始めたのでした。

「内田が戸塚さんに!?」
「俺ここに来たことあるよー!?子どもの頃!??」
「そう言うと、戸塚さんが!?」
「なんだあー!?親父さんにでも連れて来られたのか??!」
「と言われたんで!正直に、子供会で来たんだよー!!?」
「って言ったら!?変な所に連れて来る子供会だなあー?!」
「そう戸塚さんが笑いながら言ったそうなんだ!!?」

「誰だって!そう思うよなっ!!?」
と義雄は言ったのです。
「それからがまた面白いんだ!!?」
と義雄が言うと、
「えー!?まだあるのー??!」
と、修二が驚いたように言ったのでした。


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