ブログ小説 妙なこと 第十一話(10)

「サンキュー!?」
と義雄は言ってグラスを受け取ると、続きを話し始めたのでした。
「最初に話したけど!?」
「内田は横浜には研修で1ヶ月ほどいたそうなんだけど!?」
「それまでに子どもの頃、子供会でやはり来ていたそうなんだ!!?」
「マリンタワーとか氷川丸とか見に来たことがあるって言うんだ!!?」
「だけどそれはやはりバスできたそうなんだけど!?」
「そういえば、中華街にも来たって言ってたなあー!?」
と義雄は言うと、一口お湯割りを飲み、ホタテを食べたのです。

「それってふつうじゃん!!?」
と修二が言うと、
「って思うだろー?!」
「俺も!なんだー!?子供会らしいところに来てるじゃん!?」
「そう思ったとたんに!!?」
「内田はこう言ったんだ!!?」

「横浜へは、実は子供会で2回来てるんですよー!?」
「もう一回は新幹線で来てるんですが!。」
「それを、このあいだ来たときに思い出したんです!。」
「研修があるんで、新横浜で降りたんです!。」
「会社が地下鉄の駅の近くだから!?」
「地下鉄に乗るように言われていたんですが・・・!?」

「駅の改札を出るときに、駅員に地下鉄の乗り場を聞いたんです!。」
「それから地下鉄の駅に向ったんですけど!?」
「あれ?この道を歩いたことがあるなあー??!」
「そう思いながら歩いて行くと、地下鉄の改札口に着いたんです!。」
「そこの改札口を見て、やっぱり来たことあるなあー?!」
「そう思ったんだそうだ!!?」
そう言うと義雄はまた一口、お湯割りを飲んだのでした。

「研修仲間で仲良くなった、戸塚さんという人ができたそうなんだけど!?」
「大きなレースだけ競馬をやりに、横浜の場外に来てるそうなんだ!!?」
「それで浜松には競馬場がないのでためしにいっしょに!?」
「連れてってくれるよう頼んだそうなんだ!!?」
「戸塚さんっていう人は近くに住んでいて!?」
「横浜の戸塚区に住んでいるそうなんだ!!?」
とうれしそうに義雄は言ったのです。

するとすぐに修二が、
「お父さん!?」
「今作ったでしょ!!?戸塚区ってのは!??」
と嬉しそうに言うと、
「ばれたかあー!?」
と笑いながら答えたのです。

「まったくーくだらないー!!?」
「真剣に聞いていればシャレを言ったりして!?。」
と美加が言うと、
「ほんと!!。」
と美津子もそう言ったのでした。

「わるい!わるい!?」
「ちょっとうけようと思っただけ!?」
「修二だけうけたようだなあー!?」
と義雄は苦笑いをして言ったのです。
「それで!?」
「お父さん!?受けようとしなくていいからさあー!?」
「続きを話してよー!?」
と和雄が言ったのでした。

「おー!?じゃあー話すかあー!?」
と嬉しそうに義雄は言うと、また話し始めたのでした。
「そして休みの日に飯塚さんに連れてってもらうことになったんだそうだ!。」
と義雄が言うと、
「お父さん!?さっき戸塚さんっていたじゃん!??」
と修二が言い、
「そうだったなあー!?」
「戸塚さんだったなあー!?」
と義雄が笑って言ったのです。

「会社に飯塚さんっていう競馬好きの人がいるもんで!?」
「間違えたんだ!!?」
と義雄は言ってから、また話し始めたのでした。
「それで戸塚さんの案内で場外売り場!?」
「今はウインズ(WINS)って言うんだけど!!?」
「戸塚さんは、JRで横浜の駅まで来てから!?」
「地下鉄に乗り換えるので!?」
「内田が横浜駅で待ち合わせることにしたんだそうだ!!?」
「駅の南の改札口で待ち合わせたそうなんだ!。」

「ふたりは地下鉄に乗って、桜木町の駅で降りたそうなんだけど!?」
「桜木町の駅を降りたら!?」
「内田はここ来たことあるようだなあー?!」
「って!思ったそうなんだけど!?」
「とにかくいっしょにエスカレーターで出口に出たそうなんだ!。」
「内田が話しながら、競馬グッズは売ってるかって何気なく訊いたら!?」
「じゃあー!?B館に行けば売ってるから先に行ってみよう!?」
「そういって歩いて行ったそうなんだ!!?」

「それで、B館に向って歩いていく道を!?」
「むかし歩いた記憶が、よみがえって来たそうなんだあー!!?」
「子供会でみんなと歩いたことを!!?」
と義雄が言って、お湯割を一口飲むと、
「じゃあー!?」
「歩いているうちに、徐々に記憶がよみがえって来たんだあー!?」
「へー!??」
「それって名古屋のおじさんもそうだったよねえー!??」
「少しづつ思い出したみたいだったね!!?。」
と修二が言ったのでした。


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