ブログ小説 妙なこと 第十一話(9)

「お母さんの言うとおりだなあー??!」
「わざわざ浜松から競馬博物館に来たなんてさあー!!??」
「東京に住んでいたってそんなとこに行ったことないもん!?。」
「しかも新しくなった建物に来たなんてさあー!??」
「何か勘違いしてるんだよー!」
と修二が言ったのでした。

「この間(あいだ)お父さんが、変なヤツと話して遅くなっちゃったー!?」
「そう言って帰って来たときの人が、その内田さんなんだあー?!」
と美津子が言ったのです。
「そういえばそんなこと言ったなあー?!」
「お母さん!?よく憶えてたなあー??!」
と義雄が言ったのでした。

「それでなっ!?」
「メインレースの11レースと、次の日の天皇賞の馬券を買って来て!?」
「三人は車で早めに、帰って来たそうなんだ!!?」
「内田は始めて来たけど!?」
「まあー!?小学校のとき来てるけど!??」
「その日が始めて競馬場で、馬券を買ったそうなんだ!!?」
「だからお父さんはそのことを真剣に内田が話すんで!?」
「けっして嘘じゃなく、本当に体験したような気がしてきたんだけどなっ!?」
「みんなはどう思うんだ??!」
と義雄は言ったのです。

「俺は、小学校のとき競馬場に行って!」
「競馬博物館を見たのはたぶん間違いないと思うんだけど!!?」
「東京競馬場の新しくした建物に来たっていうのは!?」
「どこかと勘違いしてるんだと思うなあー??!」
「だって!?小学校のときの話だから!?」
「似たような場所にだって!?」
「それから40年ぐらい経ってるんだから、行ってるかもしれないからさー?!」
と、和雄が言ったのでした。

「俺もお兄ちゃんと同じ意見だよ!!?」
と修二が言うと、
「わたしもお兄ちゃんと同じだけど!??」
そう言って、ひと呼吸入れた美加でした。
「同じだけど何??!」
と美津子が美加に訊いたのです。

「競馬博物館なんて!?」
「東京に住んでいたって!?行ったことないのに!!??」
「何で浜松の子供会で来たの??!」
「それのほうが不思議だわよ!!?」
と美加が言ったのでした。

「そうだわねえー??!」
「それのほうが不思議だわよねえー??!」
と美津子が言うと、
「ところがそこからが実は!話の始まりなんだ!!?」
と義雄が言ったのです。

「ええー?どういうこと??!」
「お父さん!??」
と美津子が、すぐに訊いたのです。
するとほかの三人が、
「そこからってー?どういうこと??!」
「話の始まりってー?どういうこと??!」
「実は、実話です!なんちゃって!!?」
と、てんでに言ったのでした。

「まったく!タイミングが悪いんだから!?」
「つまんないシャレ言わないでよ!?」
と美津子が言ったのです。するとすぐに、
「ごめん!」
と謝った修二でした。

「それでお父さん!?」
「話の始まりってー??!」
と美加が言うと、
「でもそれより前に、もっと不思議なことが横浜であったんですよー!!?」
「そう内田が言うんだ!?」
「だから俺が内田に!」
「えー??!まだ何かあったのかあー!!??」
「そう言うとまた話し始めたんだ!?」
と義雄は言うと、一口お湯割りを飲んで、ホタテを食べたのでした。

「お父さん!?キャベツも食べてね!?」
「身体(からだ)にいいから、野菜も食べなくちゃあー!?だめっ!!。」
と美津子が言うと、
「わかったよー!?」
と言ってキャベツも食べた義雄でした。
そしてまたお湯割りを飲むとグラスが空(から)になったのです。

「修二!?もう一杯作ってくれないか?!」
と義雄が修二に言うと、
「わかったー!?」
と修二は言ってグラスを受け取り、
さっきと同じ位の量で、お湯割りを作ったのでした。
そしてそれを義雄に渡したのです。


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