ブログ小説 妙なこと 第十一話(8)

「それから競馬場をあちこち見て行ったら!?」
「競馬博物館があったんで中に入り、いろいろ見た後(あと)に!?」
「ちょっと中のようすが違うけど!!??」
「たぶんここに子供会できたんだあー?!!」
「って言ったそうなんだ!!?」
と義雄が言ったのでした。

「じゃあー!?子どもの頃、来たことは間違いないんだあー!!?」
と和雄が言うと、
「だけど!新しくなった建物に来ていたなんて!!?」
「どう考えてもおかしいよなあー??!」
「勘違いしている部分もあるはずだと思うけどなあー!??」
と義雄が言ったのです。

「きっと何か印象に残る物を見ていたんだよー!?」
「それを錯覚したんじゃないの!?」
と修二が言ったのです。
「でもそれよりもっと不思議なことを体験しているんだよー!?」
「内田が言うには!!?」
と義雄は言うと、また一口お湯割りを飲んだのでした。

「何もっと不思議なことって??!」
と美加が言うと、
「ちょっと待ってろよー!?」
「話が混乱してきちゃうから!?」
「先にいく前に、東京競馬場に来た理由がよくわからないだろ??!」
「子供会でなんでわざわざ、競馬博物館に来なきゃならないんだあー??!」

「俺が訊いたんだ内田にさあー!?」
「いったい何十年前の話だあー??それって!」
「そしたら、内田が俺はもうすぐ50になるから!?」
「40年ぐらい経つかなあ?!」
「って答えたんだよー!??」

「東京に来てほかにどこ行ったんだあー??!って訊いたら!?」
「東京タワーに来た記憶があるけど!?」
「もしかすると、修学旅行で来たのかも知れないって言うんだよー!?」
「ごっちゃになってるけど!?」
「子供会で、競馬場に来て!?」
「博物館に寄ったのはぜったいに間違いないと!!」
「そう内田は言うんだ!!?」
と義雄が話したのでした。

「浜松からなら、むかしだから!?」
「修学旅行で東京に来たっていうのはわかるけど!!?」
「子供会なら普通!?」
「東京タワーか後楽園か上野の動物園だわよねえー??!」
「皇居や国立博物館なんてこともあるかも知れないけど!!?」
「どう考えたって!!?変よねえー??!」
「競馬博物館なんて!!??」
と、今まで黙っていた美津子が、首をかしげながらそう言ったのでした。

「だろー!??」
「不思議なんだよーそれが!??」
と義雄が言うと、
「名古屋のおじさんも、中学まで静岡に住んでいたんでしょ!?」
「その頃やっぱり、小学校の修学旅行は東京だったのかなあー??!」
と修二が言うと、
「たぶんな!!?」
「もうその頃は、新幹線ができていたからなあー!?」
と義雄は言ったのです。

「じゃあー!?競馬博物館へは新幹線で東京駅まで来たんだあー?!」
と和雄が言うと、
「違うそうなんだ!!?」
「修学旅行は新幹線に乗って東京に来たけど!!?」
「競馬博物館へはバスだけで来たって言うんだよー!?」
「だから憶えているそうなんだ!!?」

「なんかややっこしいわねえー??!」
と美加が言うと、
「だからお父さんが、不思議な話だって言ったじゃないの!?」
「子供のときの記憶だから!?」
「はっきり覚えてるところと、そうじゃないところがあるのよ!?」
と美津子が、美加に言ったのでした。


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