ブログ小説 妙なこと 第十一話(5)

それから和雄は、美加がいつも待っている場所に向ったのです。
車を横付けすると、
美加がびっくりした様子で、車に乗り込んで来たのでした。
「お兄ちゃん!?どうしたー!??」
「これ!!?」
と言って、首のところで手を横に動かしたのです。

「お前よくわかったなあー!??」
と和雄がわざと暗そうな表情で言うと、
「ほんとにー!!?」
「でも元気出しなさいよー!!?」
と美加はニコニコしながらが、少し大きな声で言ったのです。

「バカやろー!!?」
「そんなわけねえーだろー!!?」
「急な出張!!出張だよー!!?」
と笑いながら言うと、
「びっくりしたー!!?」
「ほんとにクビになったかと思ったー!!?」
とうれしそうに美加が言ったのでした。

そしてふたりを乗せた車は、自宅へと帰ったのです。
「ただいまー!?」
と美加が玄関を開け言うと、すぐに修二が来たのでした。
「お姉ちゃん!?聞いたあー??!」
と修二が暗そうな顔で言うと、
「何演技してんのよー!?」
「しゅうじー!?」
と、美加がうれしそうに言ったのです。

「なんだー!?しゃべちゃったのかあー!?」
と、つまらなさそうに言うと、
修二は居間に戻ろうとしたのです。
「どうしたんだー?!」
と修二に向かって和雄が言うと、
「お兄ちゃん!しゃべっちゃーだめだよー!?」
「せっかく楽しみにしていたのにー!!?」
と答えると、居間のコタツのところに戻った修二でした。

修二と入れ替わりに美津子が来たのです。
「おかえりー!?和雄ご苦労様!?」
と美津子が言うと、
「ただいまー!?」
と美加は言い、台所に行き義雄に、
「ただいまー!?」と言ったのです。

「じゃあー!?わたし着替えてくるから!?」
と美加が言うと、
「俺。今から入るからなー!?風呂!!」
と義雄は言うと、風呂場に向ったのでした。

美加はそれから二階に行ったのです。
服を着替え、そして風呂に入るため、着替えを持って、
台所に来たのでした。
「お父さん早いから、もう出るかなあー!?」
と美津子に言うと、
「何言ってるの!?」
「お父さんなら!?もうとっくに出たわよー!?」
「居間にいるわよ!!?」
と美津子が、さも当然のような顔で言ったのです。

「早いっていっても!?」
「限度超してないー??!」
と言いながら、風呂場に向った美加でした。

居間では男三人で話していたのです。
「出張って言えば変な話を聞いたぞー!?」
と義雄が言うと、
「なにーなに!??」
と修二が、うれしそうに言ったのでした。

「名古屋のこうちゃんが言ったような話を、したヤツがいたんだー!?」
と義雄が言うと、
「誰それ!??」
と和雄が訊いたのです。
「修二と美加はこのあいだ来た時に会っているから、知ってるけど!?」
「お前は一度も会っていないんだよなあー!??」
と義雄は言ったのです。

「俺の従兄弟(いとこ)だよー!?」
と義雄が言うと、
「武君っていう俺より一つ下の高校生の子がいるんだ!!?」
「その子もこのあいだ、モーターショーをいっしょに見に来たんだよー!!?」
と修二が言ったのです。

「なにしろ!?お母さんも結婚したときに会ったきりだし!?」
「俺も法事のときに会ったきりだったからなあー!??」
「まあーそんなことはどうでもいいけど!!?」
「不思議なことがあったんだよなあー!?修二!!?」
と義雄が言うと、
「うん!そうなんだ!!?。」
と神妙な顔をして修二が言ったのでした。


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