ブログ小説 妙なこと 第十一話(4)

修二は満面に笑みを浮かべ、
「お兄ちゃん!ありがとう!!?」
「ごっつあんです!!」
と言って、お相撲さんのように手形を切って、受け取ったのでした。

「お母さん!?」
「あした外食でもしなよー!?」
と言って、今度は財布から1万円札を出したのです。
「ほんとにいいの?!」
「ありがとー!?。」
と言う前にすでに手を出して、
うれしそうに受け取っていた美津子でした。

「お母さーん!?」
「ありがとう言う前に、先に受け取ってんじゃん!!?」
と修二が言うと、
「そう!?」
と言って美津子は、とぼけた振りをしたのでした。

「和雄!?だいじょうぶかー!?」
「そんなにお金使って!!?」
と心配そうに義雄が言うと、
「うん!往復、会社持ちだからね!!?」
「交通費浮く分があるから、だいじょうぶだよー!!?」
と、ニコニコして和雄は答えたのでした。

「そうかあー!?」
「福岡からだと、交通費結構かかるからなあー!??」
「出張だからなー!?」
と義雄が言ったのです。

「あなたたち!?美加が帰ってくる前に!?」
「先にお風呂、入いりなさいよー!?」
と美津子が言うと、
「お兄ちゃん先入いんなよー!!?」
と、修二がうれしそうに言ったのでした。

「じゃあー!?先、入るかあー!!?」
そう言うと和雄は、二階に着替えを取りに行ったのでした。
そしてすぐに風呂に入ったのです。
和雄が風呂から出ると、そのあとすぐに修二が入ったのでした。

「京子さんとのデートの打ち合わせする時間があっても!?」
「実家に電話する時間がなかったなんて!?」
「まったくー!!?」
と美津子が、和雄が居間でテレビを見ているのを確認してそう言うと、
「いいじゃないか!?」
「お前1万円もらっただろー!?」
と、義雄がうれしそうに言ったのです。

「もらったっていったって!??」
「わたしがひとりで使うんじゃあーないんですよ!!?」
と美津子が言うと、
「じゃあー!?お母さんだけに1万渡したら、何も文句はないわけだー!?」
と、笑いながら義雄が言ったのです。
「当たり前ですよー!!?」
「くれればの話ですけどね!!?」
と美津子も笑って、そう答えたのでした。

修二がお風呂から出て、居間で和雄といっしょにテレビを見ていると、
電話が鳴ったのでした。
台所から「しゅうじー!出てー!!?美加だと思うから!?」
と美津子が言ったのです。
「修二!?俺がいることは内緒だぞ!!?」
と修二に和雄がうれしそうに言うと、
「わかったー!!?」
と修二もうれしそうに答えたのでした。

「もしもしー!?」
「うん!わかったあー!?」
「言っとくよっ!!?」
と嬉しそうに修二は言うと、電話を切ったのでした。

修二はすぐに台所に行くと、
「やっぱり、お姉ちゃんだったよー!?」
と美津子に言うと、
「和雄にすぐ迎えに行ってって、言って!!?」
「鍵渡して!?」
と美津子が言ったのです。

「うん!?わかってる!!?」
と言うと、修二はうれしそうに、
軽自動車の鍵を持つと居間に行ったのでした。
「お姉ちゃんが迎えに来てだってさー」
「お兄ちゃん!?」
「これ鍵!?」
と言って修二は、和雄に鍵を渡したのです。

「軽のほうかあー!?」
と和雄が言うと、
「軽なら、初心者マーク貼ってあるからさー!?」
「いいじゃん!?」
と修二が言ったのです。
「まあーいいけど!!?」
と和雄は言うと、すぐに玄関を出て軽自動車に乗り込み、
家を出発したのでした。


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