ブログ小説 妙なこと 第十話 (11)

海浜幕張の駅まで行く途中の歩道橋で、
「よっちゃん!?俺さー子供の頃ここに来たことあるよー!?」
「間違いないよー!!?」
と、幸治が言ったのです。

「子供の頃って!?まだ静岡に住んでたときかー?!」
と義雄が言うと、
「うん!子供会で来たんだよー!!?」
「間違いない!!」
「エスカレーターで、地下に下りて行ったのを覚えてたんだよー!!?」
「駅のホームも、あんな感じだったのを覚えてるんだ!!?」
と幸治が言ったのでした。

「じゃあー!?静岡から電車で来たんだー!??」
「なにしに来たんだい!?」
と義雄が言うと、
「モーターショーを見に来たんだと思うんだけど!??」
「人は結構いたと思ったんだけどなあー!??」
「コンパニオンはいなかったような気がする!?。」
「その辺がよく憶えてないんだよー!??」
と首をかしげながら幸治が言ったのです。

「でもさー!?その頃って!!?」
「モーターショーは、晴海でやっていたんだよなあー!??」
と幸治が言ったのでした。
「うん!そうだ確かに晴海でやっていた!!」
と義雄もそう言ってうなずいたのです。

そうふたりが話しながら歩道橋を歩いていくと、
歩道橋から直接入れるレストランがあったのです。
そして幸治は立ち止まり、ビル全体を見たあと、
「やっぱり、間違いない!!」
「このレストランの前を通ってこの道を駅まで行ったんだ!!?」
と言ったのでした。

「そんな昔のことより、”ゆりかもめ”に乗って見たいんだけど!?」
と武が言ったのです。
「おう!そうだったなあー!?」
「よっちゃん悪いけど!?”ゆりかもめ”っていうのに!?」
「武の友だちが、東京で乗ったっていう話しをしたんだってさー!?」
「だからどうしても乗りたいそうなんだけど!?」
「案内してくれるかなあー??!」
と幸治が言ったのでした。

「ゆりかもめかあー?!」
「どこかそのへんに飛んでないかなあー!??」
と義雄がうれしそうに言うと、
「お父さーん!?ギャグ言ってないで!!?」
「武君が乗りたいっていうんだから、案内しようよー!!??」
と修二が言ったのでした。

「そのつもりでいるけどさー!?」
「ちょっと言ってみたかっただけー!!?」
と、うれしそうに義雄が言ったのです。
「ここからだったら、とりあえず新橋まで行って乗るほうがいいかなあー!?」
「なー修二!?」
と義雄が言うと、
「うん!新橋で降りて乗ったほうがいいよー!!?」
と修二は答えたのでした。

それから少し歩いて駅に着き、
電車を待っているあいだ、ホームで話したのです。

「ところでよっちゃん!?」
「東京で大きなモーターショーみたいなイベントやるところって!?」
「幕張メッセの他にどこがあるー!??」
と幸治が義雄に訊いたのです。すると、
「そうだなあー?!やっぱり、東京ビッグサイトかなあー!!?」
と言ったのです。

「そこって!?どの辺にあるの?!」
「ここから遠いー!??」
と幸治が言ったのでした。
「どうしたの!?こうちゃん急に?!」
と義雄が言うと、
「なんか思い出しそうなんだ!!?」
と、幸治が言ったのです。

すると電車がホームに入って来たのです。
そして四人は、30分ちょっと電車に乗り、東京駅に着いたのでした。


戻る | |TOPへ | | 次へ 

(別ウインドウで表示しています。)
     


|HOME TOPへ |


Copyright © 2007 taazann007, All rights reserved.