ブログ小説 妙なこと 第十話(1)

先週のことでした。
「もしもしー!?」
「はい、そうですが!?ええ、いますが!?」
「ちょっとお待ちください。」
と、電話に出た美津子が応対したのでした。

「お父さーん!?」
「名古屋の山本幸治さんって言う?!」
「従兄弟(いとこ)のかたから電話です。」
と美津子が義雄に言ったのでした。

「こうちゃんかあー!??」
「珍しいなあー!?なんだろう!??」
そう言って、義雄が電話に出たのです。
「もしもしー!?どうかしたの!??」
「急に電話よこすなんて!!?。」
と義雄が言ったのでした。

「あーそうかあー!??」
「ふーん!?そういえば修二がそんなこと言ってたなあー!?」
「だったらさー!?」
「うちに泊まればいいよー!??」
「こうちゃんと会うのは久しぶりだから、一杯やりたいねえ!??」
と、うれしそうに義雄は話したのです。

「ちょっと待って!?」
と義男は言うと、受話器を手で押さえて、
「しゅうじー!?ちょっと下りてきなさい!!?」
と大きな声で二階に向って言ったのでした。

「なにー!?なんかくれるのー!??」
と修二は、大きな声で答えたのです。
「いいから早くー!!?」
と義雄が言うと、修二が急いで下りてきたのでした。

「お前!?モーターショー行くって言ったけど!??」
「いつ行くんだあー??!」
と義雄が訊くと、
「11月の連休のときだけど!?。」
「どうしたの?!」
と修二は答えたのです。

義雄は受話器を押さえていた手を離すと、
「もしもしー!?ごめん!!?。」
「とにかく、行く前の日に泊まれるようなら!?」
「あしたにでも電話ちょうだい!!?。」
「うん!?じゃあーあしたまた詳しいことはって言うことで!!?」
「じゃあー!?おやすみ!!?。」
そう義雄は言うと、電話を切ったのでした。

義雄は居間の、コタツのいつもの場所に座ったのでした。
修二もコタツに入ったのです。
「名古屋に住んでるいとこが、モーターショーに子供と来たいんだってさー!?」
「東京なんて久しぶりだから道に迷っちゃいやだから!?」
「道を聞いてきたんだよー!??」

「俺も久しぶりに会いたいから、うちに泊まって!?」
「朝ゆっくり行けばいいと思ったんだ!。」
「お前が行けばちょうど道案内できるからと思ったんだけど!!?」
「11月の連休は都合が悪いそうなんだ!?。」
「今月の土日なら都合がいいんだって!!?。」
と、義雄が手短に話したのでした。

「ところでお父さんも、モーターショー行くの?!」
と修二が言うと、
「行ってもいいけど!?混むからなあー!??」
「仕事が忙しいんで、土曜日に出なきゃならないかもしれないんだよ!!?。」
「前の日にならなけりゃー!?わからないんだ!!?。」
と義雄が言ったのです。

「お父さん!?道案内をするからには!?」
「それ相当の、お手当てはつくんだよねえー!??」
とうれしそうに修二が訊くと、
「わかってるよー!?」
「まかせなさい!!?」
と義雄は言うと、胸をたたいたのでした。

台所から、二人にお茶を持ってきた美津子が、
「勝手に決めてー!??」
「うちに泊まるんだったら、お布団も干さなきゃならないし!?」
「食事のしたくもしなきゃならないのよー!?」
と美津子が不満げに言ったのでした。

「10何年ぶりかで会うんだから!?」
「そのくらいやってくれよー!??」
と義雄が言うと、
「それ相当のお手当ては、つくんでしょうねえー!??」
「修二よりも多く!!?」
と、美津子が少し微笑んで言ったのです。

「愛があれば、そんなこと言わずに!??」
「なあー久しぶりで会うんだから、やってくれよー!?」
と義雄が言うと、
「それとこれとは違います!!?」
「主婦はたいへんなんですから!!?」
と、いつもよりきつく美津子は言ったのでした。


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