ブログ小説 妙なこと 第十話 (5)

「美加かなー!??俺が出るよ!?。」
と義雄は言うと、電話台の所に行ったのです。
「おおー美加かー!?」とうれしそうに義雄が言うと、
「お父さんが迎えに行くから!!?」
と言って、電話を切ったのでした。

そして、台所に戻ると、
「おかあさん!?軽の鍵は??!」
と言うと美津子が、
「お父さんが迎えに行ってくれるんですか?!」
「いつものところに掛かっていますよー!?」
と答えたのです。

義雄がすぐに鍵を持って、急いで行こうとしたので、
「お父さん!免許証は??!」
と美津子が言うと、
「ここにあるよ!!?」
と言って、ジャージのポケットから出して見せたのでした。

義雄は玄関を出ると、
美津子がいつも乗っている軽自動車で、美加を駅に迎えに行ったのでした。
駅で待っている美加を乗せると、うちに向かったのです。

美加を乗せ車の中で、
「お父さんが迎えに来るなんて珍しいわねえー!??」
と美加が言うと、
「ちょうど、風呂から出たらお前から電話があったんだよー!!?」
「ビール飲む前だったし、お母さんが俺の夕飯の支度をしてたから!??」
と義雄が答えたのです。

「じゃあーちょうどタイミングがよかったんだー!??」
と美加が言うと、
「そうだなあー!!?」
とうれしそうに義雄は言ったのでした。

しばらくして、義雄と美加がうちに戻ってきたのです。
「ただいまー!?」
と美加が言うと、
修二が2階から下りてきたのでした。
「お帰りー!?」
と修二がうれしそうに言ったのです。

「何!?修二!??」
「そんなうれしそうな顔をしてさー!?」
と美加が言うと、
「きょうはどんなご馳走をよばれたのー?!。」
と修二が言ったのです。すると、
「修二には関係ないでしょ!?」
と美加が言ったのでした。

「お姉ちゃん!?またジュンちおばさんが、なんかくれたあ!??」
と修二が訊くと、
「まったく!鼻が利くんだから!?」
と笑いながら、手に持っている紙箱を見せたのでした。

「何中身は?!」
と修二が訊くと、
「クッキーよ!?」
と美加が言ったのでした。
「なんだー!??クッキーかあー!?」と言い、
義雄に、「お父さんお帰り!?」
そう言うと修二は、2階に戻って行ったのでした。

「げんきんなやつだなあー!?」
「何を期待していたんだー??!」
と義雄が少し笑って言ったのです。
「このあいだがショートケーキでその前がシュークリームだったから!?」
「自分が好きなものを貰ってきたかと、思ったんじゃあーないの!??」
と美加が笑って言ったのでした。

「お母さーん!?おみやげ貰ってきたよー!?」
と言って、台所に行った美加でした。
美加のすぐあとから義雄が台所に行くと、
「お父さんご苦労様!?。」
「これでビール飲めるわねえー!?」
「その前に、とにかく御礼の電話をしなくちゃあー!?」
と美津子は言うと電話口に向ったのでした。

「いつもいつも申しわけありません!?」
「食事をご馳走になって、さらにおみやげまでいただいて!!?」
「いいえー!?とんでもありません!!?」
「ありがとうございます。」
「失礼いたします。御免くださいませ!?。」
そう言うと、美津子はジュンの母親へのお礼の電話を終わり、
受話器をおいたのでした。

「ごめんなさい!お父さん!?」
「今すぐしたくしますから!?」
「先に餃子をつまみに飲むんでしょ!?」
と台所に戻って美津子が言うと、
「ああー!?だけど困ったなー!??」
「お金持ちのところに、お礼に持って行く物って!?」
「どんなのを持っていけばいいんだろーなあー!??」
と義雄が言ったのでした。

「”気を使わなくていいからって!?ご両親に言っててね!!?”」
「って、言われたけど!!?そういうわけにはいかないわよねえー!??」
と美加が言うと、
「そうよ!!?」
「美加!?それとなく好みを探ってきてちょうだいね!!?」
と美津子が餃子を焼きながら言ったのでした。

餃子ができ美津子がビールをジョッキに注ぐと、
「ありがとう!」と言って義雄が半分ほどビールを飲んだのでした。
「うまいなあー!?」そう言うと、餃子を1個食べたのです。
「相変わらずうまいなあー!?お母さんの作った餃子は!!?」
と言って、義雄はもう1個食べました。
そして餃子をつまみに、ビールを1本飲んだのでした。


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