携帯によろしく 第六章(5)

いっぽう一平は、自分ではうまくごまかしていると思っていたのです。
あした会社に行って、先輩から詳しい内容を聞いてから、
先輩とも相談して、育子に話すか決めようと思っている一平でした。

「育ちゃん!?きょうは泊まってくんだろー?!」
と一平が言うと、
「きょう無理言って休みを取ったんで!?」
「今週は締め切りが近いんで、もう来れないの!?」
「ごめんね!!?」
と育子は言ったのです。

「そうかあー!??」
「今週は忙しいんだあー??!」
「俺のほうは、今週から忙しくなくなったのになあー!?」
「まあー!?しょうがないさあー!??」
と一平は言って、ビールを飲み干したのでした。

「2時間以上煮込んで作ったから、ビーフシチュー食べてね!?」
と育子が言うと、
「もちろん喜んで食べるよ!!?」
「じゃあー!もらうかなっ!!?」
と一平が、うれしそうに言ったのです。

「ご飯は、軽く一杯もらうかな!?」
と一平が言ったので育子は、ビーフシチューをよそり、
一平の茶碗に軽くご飯をよそったのでした。
「ハイどうぞ召し上がれ!?」
「どうかなあ?味は!??」
と育子は言うと、少し心配そうに、一平の食べるのを見たのです。

「コクがあってうまいよー!!?」
「育ちゃん料理うまいなあー!?」
と一平は一口食べるとうれしそうに、そう言ったのでした。
「よかった!!?」
「喜んでもらって!!?」
と育子は、うれしそうに言ったのです。

そして育子もビーフシチューをよそると、
軽くご飯を茶碗によそり、食べたのです。
「我ながらうまくできたわ!!?」
そう育子はうれしそうに言ったのでした。

「育ちゃん、お風呂は入っていくんだろー!??」
「帰ってまた沸かすのはもったいないから!!??」
と一平が言うと、
「ええー!?ありがとう!!?」
「お言葉に甘えて!?入ってから帰るわ!!?」
と育子は言ったのでした。

一平はビーフシチューとご飯をきれいに食べたのです。
「うまかった!!?」
「ちょっと食い過ぎたかなあー!!??」
「ビンビールじゃなく缶ビールにしとけばよかったよー!!?」
と一平は腹をなでて、そう言ったのでした。

「残ったビーフシチューは容器に小分けして入れておくからね!!?」
「冷凍庫に入れておけば、1週間ぐらいは味が落ちないで、もつから!!?」
と育子は言ったのです。すると、
「育ちゃん!そのままチンしちゃっていいのかなあー??!」
と一平が言ったのです。

「だいじょうぶよ!。この容器は電子レンジで使えるのだから!!?」
「じゃあー冷めたら、やっとくからね!!?」
と育子が言うと、
「ありがとう!?」
「俺があと洗っとくから、風呂入っちゃいなよー!!??」
と一平が言ったのです。

育子は食べ終えた食器を流しに運んだのでした。そして、
「だいじょうぶ?!ちゃんときれいに洗えるー??!」
と育子が心配そうに言うと、
「だいじょうぶだあー!?」
と、志村けんの物まねをして言った一平でした。

「じゃあー遠慮なく入らせてもらうわー!!?」
と育子は言うと、
着替えを取りに、テレビの部屋に行ったのです。
そして着替えを持って、風呂場へむかい、カーテンを閉めると、
「一平ちゃん!?この洗濯機に入ってるの!?」
「洗っちゃって、いいのね!!?」
と育子が言ったのでした。

「うん!いいよー!!?」
と一平が答えると、
しばらくしてから、洗濯機が回る音がしたのです。
育子が風呂に入っているあいだに、一平は洗い物を済ませたのでした。






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