携帯によろしく 第五章(9)

駅から歩いてマンションまで来ると一平は、
いつもと同じように階段を上り、部屋まで行ったのです。
部屋の鍵を開け、入って鍵をロックすると、
パソコンの部屋に、行ったのでした。
そこから、先輩の携帯に電話したのです。

「もしもしー!??」
「せんぱーい!?今いいですかあ?!」
と、一平が言うと、泰三は、
「なんだー!?一平かあー?!」
「ちょっと待って!?」
と、言ったのでした。

ちょっと間をおいて、
「今、洋子さんとデート中だぞー!?」
「気の利かないヤツだなあー!??」
と、泰三が言うと、
「そうですかあー!?それは気の利かないことで!!?」
「すいませーん!」
と一平は、言ったのです。

「先輩!すいませんけど、あした病院に行くんで休みますから、
月曜の打ち合わせがなくなったんで、問題ないと思いますが?!」
「一応先輩には、言っとこうと思ったんで!?」
と、一平が言うと、
「なんだー!??熱でも出たんかあー??!」
「さっき会った時は、元気だったのになあー!?」
「声は元気そうだけどなあー??!」
と、泰三が言ったのでした。

「とにかく、会社のほうにはあしたの朝、連絡入れますから!?」
「詳しい話は、火曜日に出社したときに話しますので!」
「よろしくお願いしまーす!!」
と、一平が言うと泰三は、
「おおー!わかったあ!?」
「じゃあ、切るぞー!?」
と言って、電話を切ったのでした。

「よーし!これでいいとー!?」
そう一平は言うと、携帯を閉じ、パソコンの机の上に置いたのです。
パソコンのスイッチを入れると、
着替えを済ませ、パソコンのところの椅子に、座ったのでした。
インターネットにつなげると、
お気に入りの項目からGyaOを選んだのです。
なぜか映画を見たい気分だったので、
いくつもある項目の中から映画をクリックしたのでした。

一時、みて見たいこれといった作品がなかったのですが、
きょう見たら、興味のある作品があったのです。
一平は、映画を見ているうちに、眠くなってきたのでした。
「だめだあー!?」
「眠くて、目が開けてられねえー!!?」
と言うと、映画を見るのを途中でやめたのです。
そしてインターネットの接続を切り、
パソコンの電源を落としたのでした。

一平は、椅子から立ち上がると、
灯りを小玉にして、ベッドに横になったのです。
そしてすぐに寝てしまったのでした。
そして次の日の朝、「ピンポーン」
というチャイムの音で、目が覚めたのでした。
「あれー!??誰かなあー??!」
と、一平は言うと、
目をこすりながら、玄関に行ったのです。

「だれー??!」
と、一平が言うと、
「わ、た、し!」
と、答えたのです。
一平は急いで玄関のロックをはずし、
ドアを開けたのでした。

「育ちゃん!こんなに早くどうしたのー??!」
と、一平が言うと、
「早くないわよー!?」
「携帯に電話しても、出ないんだもん!!?」
と、育子が言ったのです。
「えー!変だなあー??!」
「とにかく上がって!」
と、一平が言ったのでした。

育子はいつものショルダーバッグと、
ボストンバッグを持って入ってきたのです。
一平は、「ボストンバッグかして!」と言うと、
育子から受け取り、
「テレビの部屋に持って行けば、いいんだろー!?」
と言ったのでした。すると、
「うん、ありがとう!!?」
と、育子は言ったのでした。






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