本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
一平が、レジで支払いを済ませていると、育子が、
「わたし、トイレ行って来るわ?!」
と、一平の耳元で言うと、
「わかった!」
「ここで待ってるから!?」
と、一平が言ったのです。
そしてちょっと間をおいて、一平が頭の中で、
『どっちかなあー??!』
と一瞬考えると、
「小に決まってるわよー!!」
「何言ってるのー??!!」
と、不機嫌に育子が言ったのでした。
「えっ??!」
と、一平が育子のほうに目をやると、
トイレに入るところでした。
『えっ!??どういうこと??!』
と、考えていると、
レジ係が、
「お客様!??」
「どうかされたんですか??!」
と言ったので、一平は、
「ちょっと考え事してたんで!」
と言って、財布から1000円札3枚を出すと、
それを渡し、お釣りを受け取ったのでした。
しばらく待っていると、育子がレジのところに来たのです。
「おまたせ!?」
「一平ちゃんいくらだった?!レシートは??!」
と、育子に言われた一平は、
「すいません!」
「レシートもらえます?!」
と、レジ係に言ったのでした。
「半分出すわよー!?」
と育子が言うと、
「育ちゃんいいよー!!?」
「あのふたり、こっちを見てるからさあー?!」
「とにかく出よー!」
と、一平が言ったのです。
育子はチラッとふたりの方を見ると、
「ホント!出ましょ!!?」
と言うと、一平の腕を持つと急いで、喫茶店を出たのでした。
「これからどこ行こうかあー?!」
「新宿御苑(しんじゅくぎょえん)でも行く!??」
と、一平が言うと、
「新宿御苑かあー!?」
「確かあそこ、4時ごろまでしか、だめだったと思うけど!!?」
「入園は!」
と、育子が言ったのです。
「そういえば、そうだったよなあー?!」
「静かでいいところだけど!」
「4時かあー!?じゃあ少ししかいられないしなあー??!」
「うーん!中央公園なんてどうかなあー??!」
「少し歩くけど!」
と、一平が言うと、
「そうねえー!行ってみようかあー!?」
「そうしましょ!?一平ちゃん?!!」
と、うれしそうに育子は、言ったのでした。
ふたりは、新宿駅の西口に出ると、
中央通りを西に、ゆっくり歩いて行ったのです。
「ねえー!?あのふたりうまくいくかしら??!」
「一平ちゃんどう思う!??」
と、育子が言うと、
「そーだなあー!?先輩は気に入ったみたいだけど!!?」
「洋子さんは、タイプがオダギリジョーじゃあねえー!??」
「洋子さんしだいかなあ??!」
と、一平が言ったのでした。
「オダギリジョーっていくつ??!」
と、一平が言うと、
「30か31かそのぐらいかなあー??!」
「確か?!洋子が30超えてるようなこと言ってたけど!?」
「はっきり憶えてないわ!」
と、育子が答えたのです。
「年齢的には、いい感じだけどなあー?!!」
と、一平が言うと、
「泰三さんって、30いくつなの??!」
と、育子が言ったのです。
「確か、俺より3つ上だから?!」
「31だと思うよ!!?」
と、一平は答えたのです。
ふたりは、京王プラザホテルを過ぎ、都庁を過ぎて、
橋を渡ると、中央公園に入ったのでした。
そして、水の広場といわれてるところに、
高さ5mほどで幅30m以上の新宿ナイアガラの滝という、
この公園のメインの場所に行ったのです。
風向きによっては、心地よい、細かな水しぶきがかかったのでした。