本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
紹介された洋子は、急いで立ち上がったのです。
「二宮泰三と言います!」
「よろしく!!」
と、泰三が言って手を差し伸べると、
「市田洋子と言います!」
「こちらこそ、よろしくお願いします!!」
と言って、握手したのでした。
「それから先輩!」
「もうひとり、紹介したい人がいるんです!!」
「結婚を前提に、お付き合いしている山形育子さんです!」
と一平が言うと、育子も急いで立ち上がったのです。
「ああー!?この人かあー?!」
「一平のこと、よろしくお願いします!」
と言って、手を差し伸べると、すぐに育子は、
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
と言って会釈すると、握手したのでした。
「じゃあー!とりあえず座りますかあー!?」
と、一平が言うと、
全員座ったのでした。
「ところで市田さんは今、特定の彼氏はいないんですか!??」
と、泰三は単刀直入に訊いたのです。
急にそう言われた洋子は、
「ええ!今付き合ってる人はいないんです!!?」
「二宮さんは??!」
と言うと、
「これがまるっきり、ぜんぜんいないんですよー!」
と、笑って言ったのでした。
「俺たちふたりが最初に会ったのが、この喫茶店なんですよー!?」
と、一平が言うと、
「そーかー!縁起がいい場所だなあー!?」
と、泰三が言ったのです。
「縁起がいいって言えば、確かにそうかもしれないなあー?!」
「なあー育ちゃん!」
と一平が言うと、
「うん!そうだね!!」
と育子が、うれしそうに答えたのでした。
みんなで話をしていると、ウエートレスが来て、
アイスコーヒーとお絞りを、泰三の前に置いたのです。
そして伝票をテーブルの端に置くと、奥に戻って行ったのでした。
「ちょっと?!泰三さんのアイスコーヒー持ってくるの!?。
遅かったわよねえー!??」
と、洋子が言うと、
「きっと!愛情込めて作っていたからじゃあーないの??!」
と、育子が少し笑いながら、言ったのです。
「そんなことないっすよー!??」
「さっきのは、ギャグで言ったことだから!?」
と、あわてて泰三は言ったのでした。
「先輩!そんなにあわてて言わなくたって、いいじゃーないですかあー!?」
「洋子さん笑ってますよ!」
と、一平が言うと、
「ギャグ!ギャグだから!?」
「ねっ!」
と洋子を見て、言ったのです。
「ほんとにギャグで、さっきの人に言ったんですかあー??!」
と、洋子も少し笑って言うと、
「ほんとほんと!ホントのこんこんちきー!!?」
と、わけのわからないことを言ったのでした。
「何それー??!」
と、洋子が言うと、
「わかんねえよー!?意味なんかあー??!」
「勝手に出てきたからー!?」
と、泰三は笑いながら言ったのです。
すると全員が笑ったのでした。
「じゃあー俺たちこれから行くところがあるから!?」
「なあー育ちゃん!!?」
と、一平が言うと、
最初「えっ??」という顔をした育子ですが、
「そうなのよー!?」
と、一平に合わせて言ったのです。
「じゃあーあとはふたりで!?」
「先輩よろしく!!?」
と言うと一平は、伝票を持つと、
「育ちゃん行こう!」
と言って立ち上がったのです。
「じゃあねえー!?ヨーコ!」
「先輩!洋子をよろしくお願いします!!?」
と、育子は泰三に会釈をすると、
立ち上がり、一平のあとを追いかけて、レジのほうに行ったのでした。
ふたりを目で追ったあと泰三は、
「あのふたり、俺たちふたりにしようと、気を利かせてくれたんだね!!?」
と、洋子のほうを向いて言ったのです。
「ええー!」
「演技下手なんですねえ、一平さん?!!」
と、洋子が言うと、
「ほんと!アイツ単純だから、すぐ読まれちゃうんだよー!」
「今のみえみえだよねえー!?」
「育子さんも、あわてて合わせたって感じだよー!」
「お似合いのカップルかもしれないなあー!?」
と泰三は、うれしそうに言ったのでした。