本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「やっぱりあったよ!」
そう一平が言いました。
カセットのボンベが2本あったのでした。
「じゃあ!?このカセット残りどのくらいかなあ?!」
そう言うと、カセットコンロからボンベを取り出したのです。
「軽いなあ!」
「これじゃあ!?すぐに無くなるから、次のを用意しよう!!」
と一平は言うとカセットボンベを自分の椅子の下に置いたのです。
「ところでこの材料、いくらかかった?!育ちゃん!」
と一平が訊くと、
「全部で、ちょっと待って?!」
育子はそう言うと、自分の財布からレシートを出したのでした。
「えーと!8532円!!」
と言うと、レシートを一平に渡したのです。
一平はそれを受け取ると、
自分の財布から、1万円札を出して、
「はいこれ!」と言って、育子に渡したのです。
「いいのホントに!?」と育子が言うと、
「いいよ!お釣りはいいから!?」と、一平が笑って言ったのです。
「そういうわけにはいかないわ!」
と育子は言うと、小銭入れから1000円札一枚と、468円を、
一平のテーブルの前に置いたのです。
育子が少しムッとした表情だったので、
「そうだね!お金はちゃんとしないとね!!?」
そう一平は言うと、素直に受け取ったのでした。(弱い!)
「この格好じゃあ、いくらなんでもかっこ悪いから、着替えてくるよ!」
そう一平が言うと、
「そうね!じゃあコンロに火をつけて頂戴!?」
そう言うと育子は、コンロの上になべを置いたのです。
なべにはもうすでに、野菜などの具が敷き詰められていましたが、
真ん中だけ、まわるく空いていたのです。
「真ん中に一平ちゃんに、お肉を入れてもらうからね!」
そう育子が言ったのです。
「あいわかった!!」
そう一平は言って、コンロに火をつけると、すぐに部屋に行ったのです。
一平が、着替えを終えて戻ってくる頃には、もう野菜などの具に、
味がかなりしみ込んでいたのでした。
「お待たせしました!」そう言って、
一平が着替えて、うれしそうに戻ってきたのです。
「いつも私達は、すき焼きのときに、卵を溶いて、
それに、肉や具をつけて食べるんだけど!」
「一平ちゃんは?!」と、育子が訊いたのです。
「うん!別にそれでもいいけど!?」
「あればそれで食べるし、なければないで、食べるから!?」
と、一平が言ったのでした。
それから一平は席につくと、育子から渡された皿の上の牛肉を、
なべの真ん中に、菜ばしを使い、入れたのでした。
「最初はあんまり、多く入れないほうがいいよね!」
と言って、うれしそうに、育子の顔を見たのです。
「そうね!野菜が少なくなったら、その分入れればいいわ!」
と、育子が言ったのです。そして、
「一平ちゃん!ビール飲むんでしょ?!」
と育子が言うと、
「育ちゃんと、洋子さんは?!アルコールは飲む??!」
と、一平が訊いたので、
「わたしたちは、最近ワインにしてるの!」
と、育子が言ったのです。
「これはさっきの金額には入ってないわ!」
そう言うと、冷蔵庫からワインを取ってきたのでした。
そして、ビール瓶もいっしょに、取り出してきたのでした。
「ワイン開けようか?!」と一平は言うと、
食器棚の引き出しから、コルク抜きを出してきたのです。
ワインを開けると、しっかりと用意してあった、
ふたりのワイングラスに、半分ほど注いだのでした。
「ありがとう!!」そうふたりは言うと、
今度は一平のジョッキに育子がビールを注いだのでした。
ワイングラスも、ビールのジョッキも、
冷蔵庫に入れて、冷やしておいてたのでした。
「じゃあ乾杯しようかあー!?」と一平が言うと、洋子が、
「もちろん!二人の幸せを願ってねっ!!」
と言ったのです。すると育子が、
「ありがとう!ヨーコ!!」と、うれしそうに言ったのです。
それから三人で乾杯をしたあと、すき焼きのなべをつついて、
いろんな話をしたのでした。
8時半を過ぎると、
「もうそろそろ帰らなくちゃ!?」と、洋子が言ったのです。
ちょうどワインを育子に、注ぎ終えたときでした。