本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
玄関を開けると、
「ごめん!心配かけて!?」
「部屋に戻ってきてすぐ、寝ちゃったみたいだ!」
「今のチャイムで起きたから、着替えてないんだよ!」
そう一平は言ったのです。そして、
「ふたりとも、上がって少し待ってて!」
そう一平が言うと、
「言われなくてもあがるわよ!」
「だってここで夕飯、食べるんだもの!」
そう言うと、育子は手で持っている、スーパーの袋を、一平に見せたのです。
「ほんとに?!」と、けげんな顔で、一平は言ったのでした。
「失礼します!!」そう言ってあがると育子は、
テーブルのところの椅子を手前に引くと、
その上にスーパーの袋を置いたのです。
育子は、深さ7センチ直径23センチほどの大きさの、少し浅めのなべが、
一平のところに有ったのを、このあいだ来た時に、しっかり見てたのでした。
「ホントはすき焼きだから、鉄なべのがいいんだけど、
重たいから、私のところから、持ってくるのはやめたの!」
そう言うと、ブラウスの袖をあげ、エプロンをつけると、
棚に置いてあった浅めのなべを、洗剤を使い、洗い始めたのです。
洗いながら育子は、
「一平ちゃん!洗濯物があったら出しといて、洗濯機まわすから!?」
そう少し大きな声で言ったのです。
「あっ!忘れてた!!」と、一平は大きな声で言ったのです。
「干すのを忘れてたよ!」と言うと、洗濯機のところに行ったのです。
「ヨーコ!これお願い!」
そう言うと、材料を切っていた育子が、
エプロンをはずし、それを洋子に手渡すと、一平のところに行ったのです。
一平は、洗濯機から洗濯物を取り出しカゴに移すと、
風呂場に入ったところでした。
クリーニング店で使う、ハンガーを使い洗濯物を干したのです。
「このワイシャツ、クリーニングに出さなくてもいいの?!」
と育子が訊くと、
「これ、洗濯機で洗えるヤツなんだ!」
「白いワイシャツはクリーニングに出すけど!?」
「ほかのは洗濯機で洗っちゃうんだ!!」
そう一平が、答えたのです。
「育ちゃん!?料理のほうはいいの?!」
と一平が言うと、
「うん!だいじょうぶ!ヨーコに代わって貰ったから!?」
「切るだけだし!」と、育子は答えたのです。
「この乾燥機の使い方を、教えてもらおうと思ったの!」
そうニコッと笑って、言ったのです。
すると一平は、風呂場を出て、台所にいる洋子に向って、
「すいません!来てもらって、手伝いまでさせて!!」
そう言うと、
「いいえ!いいんです。気にしないでください!!」
と、洋子が答えたのでした。
「育ちゃんこっちに来て!」そう一平に言われた育子は、
「やっぱり!外にあるんだ設定画面が?!」
そう言うと、風呂場から出たのでした。
それから、一平は育子に、
乾燥機の設定画面の操作方法を、丁寧に教えたのでした。
「わかったわ!うちのと少し違うだけで、ほとんど同じね!!」
「じゃあ!ついでにお風呂のほうも教えて?!。」
と、育子が言ったのです。
「風呂はもっと簡単だよ!。」
と一平は言い、育子に教えたのでした。
「これ!おソーメン用のざるだと思うけど!ちょうどいいので使ったわ!?」
と洋子が、風呂場から出てきた二人に向かって、言ったのです。
「その棚にあるのは、母さんと姉さんが、
俺がここに引っ越して来たときに、買って来てくれたんだ!」
と、一平はそう言ったのです。
「一平ちゃん!卓上コンロ取ってくれる?!」
そう育子が言うと、
「よくわかったね!ここに置いてあるのが!?」
そう言うと、一平はゆっくり食器棚の一番上から下ろしたのでした。
「やっぱり!ほこりが溜まってるよ!!」
と一平は言うと、ゆっくりと、洗面所に持って行ったのです。
「一平ちゃん!。”ぞうきん”ないの?!」
と、育子が言うと、
「あるけど床拭くのだから!?」
「とりあえず、タオルでいいかな?!」
そう言うと、一平はテレビのあるほうの部屋に行き、
干してあった、タオルを持って来たのでした。
育子はそれを受け取ると、ちょっと水を含ませて、
卓上コンロを拭いたのでした。それが終わると、
「ところで、ボンベこれだけ??!」
そう育子が言うと、
「確か食器棚の下のところに、
これを買ったときに、3本セットで買ったから、あるはずだよ!」
と言ったのです。
そしてすぐ食器棚のところに行き、下の引き戸を開けたのでした。