本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「別に、苗字を呼んでくれればいいけど?!」
そう答えたのは、先輩でした。
「そうだよなあー!?でも俺は、一平のがいいと思うよ!」
「山本は、何人かいるから!」
そう一平が言うと、
「おおー!わるい、わるい!」
「二宮はひとりしかいないけど、山本はいるからなあー!?」
「一平さんならすぐわかるから!有名ですからねえ!?」
と、先輩は言ったのです。
「そんなに有名ですか?!」
と、松平君が訊いたので、
「白石のお嬢さんとお付き合いしていらしゃるんですから!?。」
と、先輩がおどけて言ったのです。
「先輩!もうとっくに振られてますよ!!?」
と、一平が言うと、
「だってお前きのう、携帯で、”チュッ”してたじゃーないかあー!?」
と、言ったのです。
「あれは違う子です!」
「いくら携帯に電話しても、変な男が出て、”バーカ”って言って、
電話を切ちゃうんですよ!」
「携帯に出ないって事は、きっと、
俺の声を聞きたくないほど、いやになったんですよ!!」
そう一平が言ったのです。
「俺なんか所詮、結婚の対象外だったんですよ!」
「そんなことより!打ち合わせをしましょう!?」
と一平は言うと、資料を二人に渡したのです。
打ち合わせと言うより、顔合わせなので、
二宮が面白おかしく話をしたのでした。
気を利かせて、白石優の話はしませんでした。
松平君も気を利かせて、一平に何も訊きませんでした。
月曜日に打ち合わせをしなくて済むように、
月曜日にする予定の事は、すべてやったのです。
「ということで、きょうはもう、終りましょう!」
と、一平が言って、打ち合わせを終えたのでした。
「じゃあ!これからの付き合いを祝して、
昼飯でも食いに行くかね?!」
と、先輩が言ったのです。すると、
「ええ!もう11時半ですから!?」
「このへんでは、いつもどちらで食べるんですか?!」
と、松平君が訊くと、
「松平君!」
「きょうは何時まで、”打ち合わせ”っていうことになっているんだね??!」
と、先輩が言ったのです。
「はい!一応午前中で終えて、そのまま帰宅することになっています!」
そう答えたのです。
「じゃあ!昼飯代は出ないんだな!」
「しょうがねえなあー?!じゃあ!おごっちゃうかなあ!??」
と、先輩が言ったのです。
「先輩!自腹ですか??!」
「ご馳走さんです!」
そう嬉しそうに一平が言うと、
「バーカ!きょうの予定みて見ろ!!」
と、先輩が言いました。
会議室を使う予定のボードには、今月の予定のところにしっかりと、
”土曜日の打ち合わせ。担当者二宮泰三。山本一平。”
午前中打ち合わせ。
昼食接待。
午後資料説明後、各自帰宅。予定時間未定。
と、書いてありました。
思わず一平は”パチパチ”と、手をはたいたのです。
「さすが先輩!抜け目ない!!」
と、言ったのです。
「そうだ!松平君。君さあー!”たいら”くん。
って言うのどう?!」
そう先輩が言いました。
「松平君じゃあ!言いにくくってしょうがねえやあー?!」
と、江戸っ子風に言ったのです。
「いいですねえ!」
そう一平が言うと、
「僕はかまいません!二宮さんがいいやすいほうでいいです!」
そう松平君は、言ったのでした。
「今日はみんな出勤しているから楽ですね!!」
「勤務日誌つけるだけでいいから!?」
と一平が言うと、
「ということで、たいらくん!よろしくお願いしますね!」
と、先輩が笑って言ったのです。
「ええ!午前中に打ち合わせをして、昼をこちらの会社で出してもらい、
午後資料説明を聞き帰った。ということでよろしいでしょうか?!」
「あのう!??」