携帯によろしく 第二章(10)

「ふだんの日、朝は、ほとんど食べてないなあー!?」
「コーヒー飲むぐらいかな!」
「休みの日の朝は、そーだなあー!?」
「ほとんどカップ麺だよ!」(どんな名前?もしかして・・ちゃん!?)
「節約してるだろ!!?」
と一平が笑って言いました。
「だめよ!そんなんじゃあ!?」
「ちゃんと朝摂らなきゃあー!?」
と、育子は、少しむきになって言ったのでした。

「わかった!わかった!!」
「サンドイッチでも買って、朝食べるよ!」
そう一平は、言ったのです。
「一平ちゃん!?約束してね!」
「朝必ず、朝食は摂るって!!?」
と、育子は念を押してそう言ったのです。
そして、指きりげんまんの格好をして、手を一平の前に、出したのでした。

一平は育子が、自分の体のことを心配して、
言っているのがよくわかったので、
素直な気持ちで、指きりげんまんの格好をして、
育子の小指に自分の小指をを絡ませたのです。
すると育子は、
「指きりげんまん!嘘ついたらはりせんぼん、のおーます!!」
と、子供のようにうれしそうに言ったのでした。

「そうだ!一平ちゃんにわたしの部屋見せてないから来て!!?」
そう言うと、一平の手を握って椅子から立ち上がらせると、
部屋に一緒に行ったのでした。
「ここよ!一部屋6帖しかないから狭いけど!?」
そう言って見せたのでした。

「あれ!?ベッドじゃあないんだ!!?」
と、一平が言うと、
「ええ!狭いから友達が来たら、たためばいいから!?」
「その分広く使えるからね!」
「押入れがあれば楽なんだけど!?」
そう育子が、言ったのでした。
布団が三つ折で、たたんで置いてあったのです。
一番下が敷布団で、その上が掛け布団で、毛布と、枕が
その上に置いてありました。

洋服を入れるタンスが2つと、小さなタンスが2つ、
そして、本棚がありました。
それと、コタツがあり、その上にノートパソコンが置いてありました。
「確かに狭いなあ!?」
「じゃあ寝るときは、コタツを隅に寄せるんだ!!?」
と、一平が言うと、
「そうよ!」
「ヨーコが、ここに泊まるときは、いつもコタツに寝るのよ!」
「二人で、おしゃべりしてて、終電がなくなちゃったときに!?」
そう育子が言ったのでした。

一平は、育子の”終電”と言うことばで、
自分の腕時計を見たのです。
「もうこんな時間だ!」
「あした仕事だから、もう帰るよ!?」
そう言うと、育子を抱き寄せキスをしたのです。
「一平ちゃん!急にキスするんだからあー!?」
と、一平にキスされたあと育子が言ったのです。
「ごめん!お別れの挨拶だよ!!?」
と、言ったのです。

育子は、掛けてあった一平のコートを取ると、
「一平ちゃん後ろ向いて!?」
と言って、一平を後ろ向きにさせると、
コートを、一平の背中に合わせたのです。
「一平ちゃん!袖を通して!?」と言われた一平は、
「ありがとう!」と言って、袖を通して、コートを着たのでした。
ふたりは6帖の部屋を出て、テーブルのところに行ったのです。

「じゃあ!帰るよ!!?」
「育ちゃん!今度の土日は休み??!」
と一平が言うと、
「たぶん!休みだと思うけど!!?」
「一平ちゃんは?!」
と育子に言われた一平は、
「仕事の関係で日曜日は休みだけど!
土曜日は、金曜にならないとはっきりわからないんだよ!?」
そう答えたのでした。

「ふだんの日は、時間的にデートの誘いはできないけど!」
「土曜日には、デートに誘いたいけどいい??!」
「はっきりした時間はいえないけど!」
そう一平が訊くと、
「はい!喜んで!!?」
と、育子がうれしそうに答えたのです。
「じゃあ!金曜の夜に連絡するから!?」
そう一平は言うと、スリッパから靴へと履き替えたのでした。

育子のほうに向きを変えると、
「じゃあ!俺が出たらすぐにロックするんだよ!!?」
と、一平が言うと育子は、一平の目を見て、
「うん!」と言うと、目を閉じたのです。
一平は、育子を抱きしめキスしたのです。
キスし終わると、「じゃあ!」と言うと、育子の部屋を出たのでした。

一平が育子の部屋を出るとすぐに「カチッ」と、
ドアをロックする音が聞こえたのです。
一平はそれを確認すると、エレベーターを使わずに、
すたこらサッサッと、
育子のマンションの階段を降りて行った。と。さ!。

これで、お。し。ま。い。
第三章へ続く(予定?!)

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  携帯によろしく 第二章 以外の話 も、
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