本来コーヒー紅茶などをお出しし御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを急いで用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
育子は、昼食の片づけが終わると、
風呂場の乾燥機に干しておいた洗濯物を取り込み、
きれいにたたみ終えると、
それらをタンスにしまったのでした。
「これで一平ちゃんのところは終わりー!っと!!」
と育子言うと、
先にパソコンの部屋の窓を閉め戸締りをし、
レースのカーテンを閉めに行ったのです。
そのあとテレビの部屋の窓を閉め戸締りをし、
カーテンを閉めると、
ジーパンとトレーナーに着替え、ブルゾンを着た育子でした。
空(から)のボストンバッグを持ち、
一平のマンションのドアに鍵を掛けると、
育子は、自分のワンルームマンションへと向かったのでした。
育子は歩いて高田馬場の駅まで行き、
そこからJR山手線で池袋駅に行くと、
地下鉄有楽町線(正確には、東京メトロ有楽町線)に乗り換え、
氷川台駅に着いたのです。
氷川台の駅から歩いて10分ほどで、
ワンルームマンションに着いたのでした。
育子はマンションの入り口に入ると、すぐに郵便受けを見て、
溜まっている郵便物を取り出し、
それらを持っているボストンバッグに入れると、
エレベーターのところまで行ったのでした。
そしてエレベーターに乗り3階で下りたのです。
部屋の玄関に着き鍵を開けドアを開け、
靴を脱ぎスリッパに履き替えると、
すぐにドアをロックしたのでした。
それから急いで台所の窓を開け、
そのあと部屋に入るとカーテンを開け、
そして窓をいっぱいに開けたのです。
「この部屋出るとなると!?」
「なんかさびしいような気がするけどー!?」
「でも家賃もったいないからねっ!」
と言ったあと、
「さーて!あと少しだから!?」
「気合入れてやるかあー!?」
と育子は言ったのでした。
まず最初に、
以前スーパーで貰っておいたダンボールの箱を、
ガムテープを使い組み立てたのです。
そしてすぐに使わない食器などのこわれ物を、
新聞紙に包み、その箱に入れたのでした。
そしていっぱいに入れ終わり、ダンボール箱を閉じると、
マジックペンで入れた中身の名前を記入したのです。
そのあと、本などのすぐには使わない物を、
2時間ほどかけ、
いろいろ選びながらダンボール箱に入れたのでした。
最後に、すぐ必要なもので、
まだ残っている荷物を、ボストンバッグに入れ始めたのです。
そしてその時に、夕日が差し込んでいるのに気がついた育子でした。
「もうこんな時間??!」
「お夕飯の支度しなくちゃあー!?」
と育子は言うと、
急いでボストンバッグに、
残りの荷物を詰め込んだのでした。
育子は、部屋の窓を閉め戸締りをし、カーテンを閉めたのです。
そして台所の窓を閉めると、
パンパンに膨らんだボストンバッグを持ち、
急いで部屋を出ると、鍵を掛けたのでした。
それからエレベーターに乗り、
1階まで下り、マンションを出たのです。
育子は汗をかきながら、
時々バッグを右手と左手に持ち替えながら、
氷川台の駅まで歩いていったのでした。
そして育子は歩きながら、
”やっぱり!”
”一平ちゃんのスーツケース借りてくれば良かったわねえー!!?”
と思ったのでした。
氷川台の駅に着いた育子は、
電車に乗り、池袋駅で乗り換え、
高田馬場駅に着いたのがもうすでに6時半をまわっていたのです。
駅の改札口を出ると、急いで一平に電話した育子でした。
「一平ちゃん!?」
「ごめん!!?」
と育子がいきなり言ったのです。
するとびっくりした一平は、
「どうしたのー??!」
と言ったのでした。
「わたしの部屋まで荷物片付けに行ったんだけどー!?」
「今、高田馬場駅に着いたのー!?」
「何時ごろ帰って来るのー??!」
と育子が言うと、
「今ちょうど駅のホームなんだ!!?」
「高田馬場の!!?」
と言って、笑った一平でした。
「えー!?」
「ホントー!!?」
とうれしそうに育子は言うと、
「じゃあー!改札口で待ってるねえー!!?」
と言ったのです。すぐに、
「わかったあー!?」
「じゃあ切るよー!?」
と一平は言って、携帯を切ったのでした。
「はーい!!?」
と答えると、
育子はニコニコしながら携帯をたたみ、ポケットにしまったのでした。