本来コーヒー紅茶などをお出しし御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを好きなだけ用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
育子は時計を見て、
「もうこんな時間だわ!!?」
「早いわねえー!?」
と言ったのです。
そしてイスに座り、
お昼ご飯を何にしようか考えていると、
育子の携帯電話は、
一平からのテレビ電話を受信したのでした。
「育ちゃーん!お昼食べたあー!??」
と一平が画面に向かって言うと、
「まだこれからなのー!?」
と育子が画面に向かって答えたのです。すると育子が、
「一平ちゃん!?」
「きょう!お昼に何食べたのー!??」
と聞いたのでした。
「きょうは、”煮魚定食”食べたけどー!?」
「サバのー!?」
と一平が言ったのです。すると、
「そうなんだあー!?」
「何かお昼ごはんのヒントがあればと思って聞いたんだけどねえー!?」
「じゃあー!?」
「お夕飯は、お肉類の方がいいわよねえー!?」
と育子が言ったのでした。
「別にどっちでもいいよー!」
「刺身なんかでもかまわないから!?」
と一平が言うと、
「うん!わかったあー!?」
「ところできょうは、何時ごろ帰ってくるのー!??」
と育子が言ったのです。
「きょうは、少し打ち合わせがあるんだよー!?」
「でも、7時頃には帰れると思うんだあー!?」
「もし遅くなるようなら連絡するからあー!?」
と一平が言ったのでした。するとすぐ育子が、
「うんー!」と言ってから、
「わたしのこと愛してるー!??」
と言ったのです。
「ちょっと待ってえー!?」
と、一平はあわてて画面に向かって言うと、
携帯の画面を開いたまま、急いで応接室に入ったのです。そして、
「もちろん愛してるよー!!」
と、育子に向かって言ったのでした。
「そばに誰かいたのー!??」
と育子が言うと、
「うん。ちょっとねっ!!?」
と、一平が苦笑いしながら言ったのでした。
すると育子が、
「ごめんねっ!」
「一平ちゃん!!?」
「人がいない所から掛けたのかと思ったから!?」
と言って、育子が謝ったのです。
「俺こそごめん!」
「もっと気を使えばよかったよー!?」
と言って、今度は一平が謝ったのでした。
「じゃあねえー!?愛してるー!!」
と一平は言うと、
携帯に唇を近づけたのです。
すぐに育子も、
「愛してるー!!」
と言って唇を、携帯の画面に近づけたのでした。
それからふたりはお互い、
「チュ!!」と言ったのでした。(ばかばかしい!)
そして、
「じゃあねえー!?バイバーイ!!?」
と言って育子が、一平の画面に向かってうれしそうに手を振ると、
一平も、
「じゃあねえー!?バイバーイ!!?」
と言って、同じようにうれしそうに手を振ったのです。
「じゃあ!切りまーす!!?」
とニコニコしながら育子が言うと、
「はーい!!?」
と言って一平も、育子とほぼ同時に携帯のテレビ電話を切ったのでした。
携帯をポケットにしまうと、
「朝のお味噌汁の残りと!?」
「あとー?」
「”焼きそば”でもしようかなあー!??」
と言って育子は、イスから立ち上がり、
冷蔵庫のところに行き、ドアを開けたのでした。
最初にビニールに入った蒸し麺を一つ取り出したのです。
そして、野菜室からキャベツを取り出し、
パックのハムの中から2枚ハムを取り出すと、
それらを刻み、
蒸し麺と一緒にフライパンに入れ、炒めたのでした。
焼きそばが出来上がると、
「これじゃあー!?」
「ちょっと多いわねえー!?」
と言って育子は、半分ほどをフライパンから取り、
中皿に分けたのです。
そしてそれにラップを掛けたのでした。
フライパンの残りの焼きそばを中皿に盛ると、
温め直した味噌汁をお椀に入れ、
おいしそうにお昼ごはんを食べた育子でした。