本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
トイレから出てきた課長が、
「おおー!?」
と手を上げたかと思ったら、
泰三のほうに倒れてきたのでした。
泰三は課長の身体(からだ)を受け止めたのです。
「誰かあー!!誰かあー!!??」
と大きな声で叫んだあとすぐ、
「救急車呼んでくれえー!!?」
と泰三が言ったのでした。
近くにいた社員がそれを聞きつけ、急いで救急車を呼んだのです。
それからすぐに会社中が大騒ぎになったのでした。
10分ほど遅れて到着した平君(たいらくん)ですが、
ちょうど課長が救急車に乗せられたところで、
泰三もいっしょに乗り込むところだったのです。
「何かあったんですかー!??」
と受付の子に訊くと、
「第2課の課長が倒れたんですー!!」
と言ったのです。
「ええー!!」
と言って驚いた平君でした。
一平も心配そうに救急車の近くにいたのです。
「じゃあー!?課長のこと頼みますねっ!」
「あとは部長と俺でなんとかやりますから!?」
と一平が言うと、
「じゃあー!頼むなっ!」
と泰三が言うと、救急車のドアが閉まったのでした。
救急車が出ると、
見送る一平のところに平君が近づいたのでした。
そして、肩を叩いたのです。
「一平さん!?」
「課長さんが倒れたそうですけど!?」
と平君が言うと、振り向いて一平が、
「ああー!?」
「たいらくん!どうもー!!?」
「トイレ出た所で倒れたんですよー!?」
「ちょうど先輩がいたからよかったんですけど!!?」
「倒れたときに頭でも打ったら大変でした!!」
と一平が言ったのです。
「今のところ命には別状ないそうですけど!!」
「精密検査を受けないと、病状はわからないそうです!」
と一平は言ってから、
「そんなわけで!!」
「部長と俺とで話は聞きますから!」
「じゃあー!行きますかあー!?」
と言ったのでした。
「はい!!」と平君は答えると、
一平といっしょにエレベーターに乗り、
担当の課の会議室まで行ったのでした。
すでに部長が待っていたのです。
ふたりが会議室に入ってじきに、
絵里がコーヒーを持って部屋に入って来たのでした。
三人にコーヒーを出し終わると、
絵里は会釈をし、部屋を出ていったのでした。
「松平君!」
「このことはしばらく、おたくの課長には黙っていてくれないかね?!」
と部長が言うと、
「それはかまいませんが!?」
「課長さんだいじょうぶでしょうか?」
と言ったのです。
「精密検査受けないと病状はわからないそうだから!?」
「病状がわかり次第!」
「わたしのほうから課長には報告させてもらうから!?」
「それでいいねっ!!?」
と部長が言うと、
「ではそういうことで!」
と平君が答えたのでした。
「そういえば!?」
「課長ですが、最近ときどき頭が痛いようなこと言ってました!」
「風邪かもしれないって言ってたんですけど!?」
と一平が言うと、
「そうかあー!?」
「アイツ!変に我慢強いところあるからなあー!?」
と、部長が言ったのでした。
「部長さんも気をつけてくださいよー!?」
と平君が言うと、
「そうですよー!!?」
「部長も結構我慢強いから!」
「体調がおかしかったら!?」
「無理しないで病院に行ってください!」
と一平が心配して言ったのです。
「そうだなあー!?」
「きょうのようなことあると!」
「みんなに迷惑かけるからなあー!??」
と部長は言ったあと、
「じゃあー!とにかく始めるかあー!?」
「松平君説明を頼む!!?」
と部長が言ったのでした。
「はい!」
「ではさっそく始めさせていただきます!」
と言って、たいらくんの説明が始まったのです。