本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
午後の仕事が始まってから30分ほど経った時、
課長が一平と泰三を呼んだのでした。
「さっき、松平君から連絡があって!」
「指定部品の詳細な資料ができたそうなんだ!!」
「なるべくうちの会社に、3時頃には着くように来るそうだから!?」
「俺も立ち会うけど、君たちにも確認してもらいたいので!」
「3時頃には会議室に入っていてもらいたいから!」
「以上!!」
と課長が言ったのです。
「はい!わかりました!!」
とふたりは答えると、一旦すぐに席に戻ったのでした。
泰三は席につくとすぐに、
平君が持って来た時の説明の資料を見たのです。そして、
「結構あるなあー!?」
「このほかにも指定の追加部品がありそうだなっ!!?」
と言うと、
「いっぺい!!」
「ちょっと来てくれー!?」
と、一平がいる席に向かって言ったのでした。
「はーい!!」
と一平は答えると、泰三の机にいったのです。そして、
「なんですかあー!??」
と言ってから、泰三の耳元に口を近づけ小さな声で、
「きょうも吉野屋寄ってくんですかー!?」
とうれしそうに言ったのでした。
「ばーかっ!」
「仕事の話しだよー!!?」
と小さな声で泰三が答えると、同じような小さな声で、
「そうすかー!?」
「すいません!」
と少し笑いながら一平は言ったのでした。
「もらった資料の中に指定部品のところがあるけどよー!」
「この資料よりも、だいぶ追加がありそうだからさあー!?」
「三丸(みつまる)商事関係の、部品会社の資料を集めといてくれないか!!?」
と泰三が言ったのです。
「わかりましたー!!?」
「指定部品の詳細な資料ができたってことは!?」
「大量に使う部品は!」
「三丸商事の関係会社の部品を使えってことですかねえー!?」
と一平が言うと、
「そのつもりでいたほうがいいなっ!!」
「資料がきてからじゃ遅くなるから!?」
「頼むなっ!」
と泰三は言うと、一平の肩を軽く叩(たた)いたのでした。
「はい!!」
「じゃあー!?さっそく取り掛かりまーす!」
と一平は答えると、自分の席に戻ったのでした。
一平は最初にもらった資料の指定部品をスキャンし、
パソコンに取り込むと、
三丸商事関係の部品会社の製造している部品の資料をスキャンし、
パソコンに取り込み、
会社内の資料として、部長・課長・泰三・一平の四人分を作ったのです。
1時間ほどかけ、3時の20分ほど前に資料は出来上がったのでした。
「せんぱーい!」
「こんなもんでいいですかねえー!?」
と言って、出来上がった資料を泰三のところに持って行った一平でした。
「おおー!ごくろうさん!!」
と言って泰三が資料を受け取ると、
「一応、部長と課長と先輩と俺の分は作りました!」
「社内用だから、たいらくんの分は必要ないですよねえー!?」
と一平が言ったのです。
しばらく資料を見たあと泰三が、
「ああー!」
「これでいい!これでいい!!」
「やっぱり一平ちゃんだねえー!?」
と言うと、
「おだてたってダメですよー!!?」
「こき使おうと思って!!」
と一平が、うれしそうに言ったのでした。
「バレたかあー!?」
とニコニコしながら泰三は言うと、
「もうすぐ時間だから!?」
「そろそろ会議室に行くかあー!??」
と言ったのです。
「課長のことだから!?」
「もう手配してあると思いますけど!!?」
「一応、絵里ちゃんにコーヒー頼んできますよー!」
と一平が言うと、
「俺はビールにしてくれっ!」
「冗談だけどー!?」
と泰三が少し笑いながら言ったのでした。
「課長トイレですかねえー!?」
「あと3時まで10分ほどですから!?」
と一平が課長の机を見て言ったのです。
「年取ってくると、小便が近いんだよー!」
「もしかすると大きいほうかも!??」
と笑いながら泰三が言うと、
「大だったら、3時に間に合わないかも!??」
と、笑いながら一平も言ったのでした。
作った資料を持って、泰三のところから絵里のところに行った一平は、
「課長さんからもう言われています!」と絵里に言われたのです。
「やっぱり!!」と一平は少し苦笑(にがわらい)しながら言うと、
すぐに会議室に向かったのでした。
いっぽう泰三は、
「俺も小便しってから行くかあー!?」
と言うと、トイレに向かったのです。