本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
一平を見送ると、
急いで育子も出勤の支度をしたのでした。
支度を済ませると、戸締りを確認し、出かけたのです。
一平はいつもどおり高田馬場の駅から電車に乗り、新宿駅で乗り換え、
会社近くの駅で降り、少し歩いて会社に出勤したのでした。
タイムレコーダーを押し、着替えを終え、
自分の机に行くと、もう和樹がニコニコしながらが待っていたのです。
「なんだ和樹!いつもより早いじゃないか!!?」
と一平が言うと、和樹が笑って、
「せんぱーい!」
「朝早くからお電話ありがとうございまーす!」
「おかげさまで!早く起きちゃいました!!」
と言ったのでした。
「オウ!」
「お前いつもぎりぎり近いからなっ!」
「たまにはいいだろう!?」
と一平が少し笑いながらが言うと、
「飲み過ぎじゃないんですかー!?」
「会社にカバン置いて!気合入れて行くとはねえー!?」
とうれしそうに言った和樹でした。
「だってサアー!?」
「平君(たいらくん)は来ないし、お前は7時過ぎなきゃ来れないから!?」
「ついつい先輩とふたりで!飲んじゃったんだよなあー?!」
と言うと、
「おはよう!!」と言う大きな声が、
入り口近くのタイムレコーダーのあたりから聞こえてきたのです。
そしてすぐに着替えに向かった、声の主の泰三でした。
泰三が着替えを終え、自分の机に向かって歩いて行くと、
「おはようございまーす!」
と一平が言い、
「おはよーっす!!」
と和樹が言ったのでした。
「なんだあー!??」
「一平はいいとしても!」
「和樹はずいぶんと早いじゃんかよー!?」
と言ったあと、
「一平!朝は悪かったなー電話して!?」
「カバンを会社に置いてったこと!」
「すっかり忘れてたよー!!?」
と泰三が、少し笑いながら言ったのでした。
するとすぐ一平が、
「いいんですよー!?」
「そんなことは!!」
と急いで言うと、
「あれっ!??」
と言うとうれしそうに和樹が、
「課長代理も!カバン会社に置いてったこと忘れてたんですかあー!??」
と言ったのです。
「ああー!!」
「朝電話してなっ!?」
「一平に言われて気が付いたんだよー!?」
と泰三が言ってすぐ、
「”課長代理も”ってどういうことだ!!??」
と言ったのでした。
「それがですよー!?」
「朝誰かさんから電話がありまして!」
「カラオケ屋の電話番号聞こうとした人がいたんですよー!?」
「俺に!!」
と言って、笑った和樹でした。
「なんだよー!!?」
「一平!お前もかあー!?」
「えらそうに言いやがって!!」
と泰三が笑いながら言うと、
「まあー!?」
「似たもの同士っていうところでしょうかねえー!!?」
と和樹うれしそうにが言ったのです。
「えらそうに!!」
と一平が言うと、
「これで和樹にずーっと言われるなあー!?」
「一平!!?」
と泰三が、少し笑いながら言ったのでした。
「なんだあー!?」
「どうしたんだ!!?」
などと言って、他の社員も集まって来たのですが、
「きのう吉野屋で飲んだ話さあー!?」
「なあー!?和樹!!」
と泰三が言うと、
「せんぱーい!ごっつあんでした!!」
と和樹がニヤニヤしながら、
泰三と一平を見て言ったのでした。
それからじきに朝のミーティングが始まったのでした。
そしてそれが終わると、各自の机に戻り、
午前の仕事を始めたのです。
そして時間は過ぎ、午前の仕事終了のBGMが流れてきたのでした。
「もう昼かあー!」
「早いなあー!?」
と言うと一平は手を伸ばし、
思いっきり大あくびをしたのです。
「いっぺい!!」
「がんばり過ぎじゃあないのかあー!??」
と泰三が一平に向かって言うと、
「そんなことないですよー!」
「ふつう!ふつうですよー!!?」
と笑いながら答えた一平でした。
「じゃあー!?」
「行きますかー!先輩!!?」
と言って一平はイスから立ち上がったのです。すると、
「今日は定食なんだっけー!??」
と泰三が言ったのでした。
「かずきー!!?」
と言って一平が和樹の机のほうを向くと、
もう和樹はいませんでした。
「アイツ、はえーなあー!?」
と一平は笑いながら言ったのです。
すると泰三が、
「仕事もあのぐらい早ければいいんだけどなあー!??」
と笑って言ったのでした。