本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものをたくさん用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
和樹が頼んだ焼き鳥とおでんを店員が持って来た時に、
ちょうど泰三の携帯が鳴ったのでした。
「もしもしー!?」
と泰三が言うと、
「すいませーん!?」
「今乗り換えの駅なので、あと15分ぐらいでそちらに行きますので!!?」
と言うたいらくんの声でした。
「少し前に和樹が来たから、ちょうどいいからさあー!?」
「じゃあー!?待ってるから!?」
「奥の座敷にいるから!?」
と泰三が言うと、
「すいませーん!?電車が来たので!!?」
と言って電話が切れたのです。
すると泰三は、携帯をたたみポケットにしまったのでした。
「今こっちに向かってるってえー!?」
「15分ぐらいかかるってさあー!??」
と泰三がみんなに向かって言ったのでした。
「忙しいんですねえー!?たいらくん?!」
と和樹が一口ビールを飲み終え言うと、
「一旦、会社に車を返さなけりゃならないから!?」
「その分遅くなるんだよー!?」
と一平が言ったのです。
「飲酒運転はまずいっすもんねえー!??」
「会社の車だしー!!?」
と和樹は言ってすぐ、
「もちろん!自分の車でも飲酒運転は絶対ダメでーす!!?」
とあわてて付け加えて言った和樹でした。
「今!突っ込まれると思ったんだろう!??」
と泰三がうれしそうに言うと、
「わかりましたあー!?」
「酒の肴(さかな)にされないように!!?」
と言って笑ってごまかした和樹でした。
「受付の女の子たちはもう帰ったんですねっ!」
と和樹が言うと、
「とっくに帰ったよー!?」
「お前が来るって言ったら!?」
「すぐに帰ったぞー!?」
「何かしたんじゃあー!?ないのかあー!??」
と結構赤い顔をして泰三が、ものすごくうれしそうに言ったのです。
「デートに誘ったことがあるんですよー!?」
と和樹が言うと、
「どっちだあー!??」
とうれしそうに一平が訊いたのでした。
「両方誘ったんですよー!?」
「同じ日じゃないけどー!?」
と和樹が答えると、
「バッカだなあー!?」
「片方に断られて!すぐもう片方を誘えば!?」
「断られるに決まってるじゃんかよー!?」
「あのふたり!”つうつう”なんだから!?」
と泰三が言ったのです。
「”つうつう”ってえー??!」
と和樹が言うと、
「ひとりに言えば!?」
「すぐそのことがもうひとりにも話が通じてるってこと!」
と一平が言ったのでした。
「やっぱーせんぱいは!いろいろよく知ってるんですねえー!?」
と感心したように和樹が言うと、
「ちょっと知らないこと多過(おおす)ぎますよー!?」
「山田さん!!?」
と思わず絵里が言ったのでした。
「絵里ちゃん!言ってやって!言ってやってえー!?」
「遠慮せずに!!?」
と、うれしそうに泰三が言ったのです。そして、
「俺もさあー!?」
「こういう部下を持って幸せだよー!?」
と言ってすぐ、
「違う違う!!」
「不幸(ふしあわ)せだよー!?」
と、笑いながら言った泰三でした。
みんなで楽しく話をしながら飲んでいると、
しばらくして店の主人が大きな声で、
「泰三さん!?すいませんが相席(あいせき)お願いしまーす!!?」
と言ったのです。
「いいですよー!?」
と泰三は答えると、
「かずきー!?相席だってからあー!?」
と和樹に向かって言ったのです。
すぐに和樹は、隣の席まではみ出して置いている皿を、
自分の前に寄せたのでした。
和樹の隣に座ると思っていたのです。
するとだいぶ酔っている客が絵里の隣に座ったのでした。
店員が、「ノムさん、こっち!!」
と言ったのですが、どっかりと座ってしまったのでした。
それを見ていた和樹と一平が、
「絵里ちゃん!?替わるよー!??」
とほぼ同時に言ったのです。すると絵里は、
「だいじょうぶですから!?気を使わないでください!!?」
と言ったのでした。
「ほんとにー!?」
と一平が言うと、
「ええー!?だいじょうぶですから!?」と言った絵里でした。
するとすぐに店員が、
「すいません!?よろしくお願いしまーす!?」
と言って、
今座ったお客の飲んでいたものを持っきて、置いていったのでした。
カウンターが2席空いていたのですが、
三人連れの客が来たので、
カウンターからこっちの座敷の席に移って来たのです。
それからすぐにたいらくんが来たのでした。
「すいませーん!?」
「遅れてしまいまして!!?」
と言ってお辞儀をしたのです。すると泰三が、
「とにかく上がって座りなよー!?」
「何飲むー!??」
と言ったのです。すると絵里の隣の客が、
「誰だあー!?ノムーって!!?」
「俺の名前を軽がるしく言うヤツはー!??」
と急に大きな声で言ったのです。
「すいません!?名前読んだわけじゃないんですけど!?」
「成り行きで!!?」
と、泰三があわてて弁解をしたのです。すると、
「そうか!名前読んだわけじゃないのかあー!??」
と酔った口調で言うと、グイッ!と一口コップ酒を飲んだのでした。