携帯によろしく 第十四章(4)

「キスもうれしいけどー!?」
「いっしょに早くお風呂入ろう!!?」
と一平がうれしそうに言うと、
「トイレ入ってから、着替え持っていくからあー!?」
「先に入っていてくれるー!??」
と育子がうれしそうに言ったのでした。

「分かったよー!?」
と一平は答えると、パソコンの部屋へいったのです。
そして着替えを持って、洗濯機のところへ行き、
脱衣かごに着替えを入れると、
一応カーテンを閉め、着ていたジャージと下着を脱ぐと、
洗濯機に放り込んだのでした。

真っ裸になった一平は、タオルを持つと、
急いで風呂のドアを開け、風呂場に入り頭を洗うと、
急いでボディーシャンプーで身体(からだ)を洗ったのでした。

育子はトイレを済ませると、テレビのある部屋に行き、
着替えを持って洗濯機のところへとやって来て、カーテンを開けたのです。
着替えを脱衣かごに入れると、カーテンを閉め、
ジャージと下着を脱ぎ、それを洗濯機に入れ、
洗剤と漂白剤と柔軟剤をセットすると、
洗濯機を回したのでした。

タオルを持ち、風呂場のドアの前まで来ると育子は、
「一平ちゃん!?湯舟に入ってるー!??」
と言ったのです。すると、
「うん!ちょっと前に身体を洗って、入ったよー!?」
と一平が答えたのでした。

すると育子が、
「じゃあー!?向こう向いててねっ!」
「今入るから!?」
と言ったのでした。

「分かったー!?」と言うと、
湯舟に浸かっていた一平は、ドアと反対側に顔を向けたのでした。
そしてすぐ、
「いいよー入ってえー!?反対側を向いているから!?」
と言ったのでした。

「じゃあー!?入りまーす!!?」
と育子は言うとドアを開け、風呂の流し場に入ったのでした。
それから育子は頭を洗い、ボディーシャンプーで身体(からだ)を洗ったのです。
そのあとふたりはいっしょに、湯舟に浸(つ)かったのでした。
そして、湯舟に浸かりながら、いろんな事を話したふたりでした。

「一平ちゃん!?先、出るー??!」
と育子が言うと、
「うん!出てもいいけど!?」
「なんで!??」
と一平が言ったのです。すると、
「わたし先出てもいいかなあー!??」
と育子が言ったのでした。

「いいよー!!?」
「育ちゃんが出てから、何分ぐらいしていけばいいかなあー!??」
と一平が言うと、
「五分もあればいいよー!?」
「じゃあー!?ベッドで待ってるからー!?」
と育子が、少し恥(は)ずかしそうに言ったのでした。

「分かったー!!?」
と一平が答えると、
「じゃあー!?出まーす!!?」
と言って、育子はすぐに風呂場を出ていったのでした。

育子は風呂場から出ると、急いでバスタオルで身体を拭き終え、
下着をつけドライヤーで頭を乾かし、
たたんである新しいジャージを持ってパソコンの部屋へ行き、
イスの上にジャージを置くと、そのままベッドに入ったのでした。
いっぽう湯舟に浸かってる一平は、風呂場のタイマーの時間を、
「早く五分経(た)たないかなあー!??」
と思いながら、じっと見ていたのです。

一平は育子が脱衣所から出て、五分経つとすぐに風呂場を出たのでした。
急いでバスタオルで身体を拭くと、頭を乾かし着替えを終えたのです。
風呂場と洗面所の電気を消し、早足でパソコンの部屋の前まで行くと、
「トントン」とドアを叩(たた)き、
「育ちゃん入るよー!?」
と言ったのでした。

「どうぞー!?」
と育子は、うれしそうに答えたのです。
そして一平がドアを開けると、
「ごめん!一平ちゃん!!?」
「電気ちゃんと消したか確認しなくっちゃあー!??」
と、ベッドに入ったまま顔と首だけを布団から出し、
育子がそう言ったのでした。

「じゃあー!?俺が確認してくるからさあー!?」
「ちょっと待っててー!?」
と言うとすぐに一平は、パソコンの部屋から出てドアを閉め、
急いで家の灯(あか)りを全部チェックしたのでした。

一平が灯りを全部消し終え、パソコンの部屋に戻ってくると、
「一平ちゃんごめんねえー!?」
と育子がすまなそうに言ったのでした。

「気にしないでいいよー!?」
そう言ってベッドに近づくと一平は、ジャージを急いで脱ぎ、
イスの背もたれのところにそれを掛けたのです。
そして部屋の灯りを消したのでした。
それから一平はうれしそうにベッドにもぐり込んだのです。
そしてふたりは、30分後に合体したのでした。
(早いのか遅いのかよくわかりませんが・・・笑)






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