本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「もしもしー!?」
「あっ!お母さん!?」
「どうだったあー!??」
と育子が言うと、
「お父さんねえー!?」
「日曜日は釣りに行くそうなのー!?」
「だから、土曜日ならいいって!!?」
と紀美子が言ったのでした。
「そう!土曜日ならこっちも都合がいいからあー!?」
「それで!何時ごろ着くように行けばいいかなあー!??」
と育子が言うと、
「お昼用意しておくから!?」
「11時過ぎに来たらあー!?」
と紀美子が言ったのです。
「分かったー!?」
「じゃあー!?そういうことで!!?」
と言ってすぐ育子は、
「ちょっと待ってー!一平ちゃんと替わるからー!?」
と言い、電話を一平と替わったのでした。
「急にお電話差し上げて申しわけありませんでした!」
「ありがとうございます!!」
「ではお父さまによろしくお伝えください!?」
と一平が言うと、
「では土曜日を楽しみにしていますので!?」
「失礼します!おやすみなさい!?」」
と紀美子が言ったのです。するとすぐ、
「おやすみなさい!失礼いたします!!?」
と一平は言うと、携帯を育子に渡したのでした。
携帯を受け取ると育子は、
「一応、金曜日にもう一度電話するからねっ!?」
「おみやげ買っていくけどー!?」
「何か欲しいものあるー!??」
と育子が言ったのです。
「何もいらないわよー!?」
「じゃあー!もう切るわよー!?」
と紀美子少し笑いながら言うと、電話を切ったのでした。
それから育子がまた洗い物を始めたのです。そして、
「一平ちゃん!おみやげ何がいいかなあー!??」
と言うと、
「人形焼なんてどうかなあー?」
「駅で売ってるからさあー!?」
と一平が言ったのです。
「そうだよねえー!?」
「新幹線乗るんだから!?」
「東京駅で買えばいいかあー!?」
と育子が言うと、
「小さい子はいいけどー!?」
「大人(おとな)だと!」
「虎屋(とらや)の羊羹(ようかん)のほうがいいかなあー!?」
「もしなんなら、銀の鈴近くの店のスイーツでも買って行ったらあー!??」
と一平が言ったのでした。
「じゃあー!?」
「人形焼と虎屋の羊羹とスイーツ買って行こう!!?」
とうれしそうに育子が言うと、
「三人なのに!そんなに買っていても困るだろう?!」
と一平が言ったのです。
「だいじょうぶだよー!?」
「いつもおみやげ買って行くと!?」
「ご近所に配るから!?」
と育子が答えると、一平が、
「いつも買って行ってるってことじゃん!!」
「俺に聞かなくたってえー??!」
と一平が不満そうに言ったのでした。
「ごめん!!」
「一平ちゃんはいつも実家へ帰るとき!?」
「”どんなものを買っていくかなあー!?”と思って聞いたの?!」
と育子が言うと、
「おみやげなんてふつう買っていかないよう!」
「平塚じゃあー!?近いしー!?」
「みんなで食事に行くので、俺がその時おごればいいから!?」
と、一平は言ったのです。
「そうだねえー!?」
「浜松よりずっと近いしねえー!?」
と育子は、納得してそう言ったのでした。
「ところで新幹線で、何時間ぐらいかかるって言っていたけえー?!」
と一平が言うと、
「ひかりなら1時間30分かなー!?」
「でも時間によっては、横浜で乗り換えたほうがいい場合があるの?!」
「それだと、もっとかかっちゃうけどねっ!」
と育子が答えたのでした。
育子が洗い物をしているあいだに一平は、
テーブルの上をきれいに片付けたのです。
そして台ぶきんで、テーブルの上をきれいに拭き終わると、
「他にやることあるー?!」
と言ったのでした。
「こっちも終わったから!?」
と言ってタオルで手を拭くと、
「一平ちゃん!ありがとう!!」と言って、
一平のおでこにキスをした育子でした。