本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものをたらふく用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「もしもしー!?」
「どうしたのー?!このあいだ”忙しくてしょうがないって”言ってたのにー!?」
と言ったのは、母の紀美子(きみこ)でした。
「あのねえー!?」
「会ってもらいたい人がいるんだけどー!?」
と育子が言うと、
「前、話していたヒトー?!」
と紀美子が言ったのです。
「うん!」
「で、さあー!?」
「今週!お父さんの都合どうかなあー!??」
と育子が言うと、
「お勤めしているかただから!?」
「土日のほうがいいんでしょ?!」
と紀美子が言ったのでした。
「うん!」
「ちょっと待ってえー!?」
と言うと育子は、受話口のところに手をおき、
「一平ちゃん!?土日のほうがいいんだよねえー!?」
と一平に訊いたのです。
「土日のほうが都合はいいんだけどー!?」
「木曜日でも金曜日でもいいよ!!」
「休み。取るからさあー!?」
と一平が答えると、
育子は手で押さえていた受話口のところを離し、
「お父さんに合わせるって!」
と言ったのでした。
「わかったわっ!」
「お父さんに聞いて、あとで電話するからー!?」
と紀美子が答えたのです。すると、
一平が自分を指さし、
電話に出ることを育子に手で合図したのでした。
育子は「ちょっと待って!今替わるから!?」
と言って、一平に携帯を手渡したのでした。
「初めまして!」
「山本一平と申します!」
「今週ふたりとも休みが取れるので!?」
「勝手を言って申しわけありませんが!?」
「よろしくお願いいたします!」
と一平が言うと、
「こちらこそ!よろしくお願いします!」
「あとで!育子のほうに電話入れときますので!?」
と紀美子が言ったのでした。
「じゃあー!?育ちゃんと!?」
「いいえ!育子さんと替わります!」
そう一平は言うと、
携帯を育子に手渡したのでした。
「もしもしー!?」
と育子が言うと、
「育子!いつも育ちゃんって呼ばれてるんだあー!?」
と紀美子がうれしそうに言ったのです。すると、
「お母さん!冷やかさないでよー!?」
「じゃあー!?電話待ってるから!?」
と育子がうれしそうに言うと、
「そんなに遅くならないと思うけど!?」
「じゃあねっ!切るから!?」
と紀美子は言うと、電話を切ったのでした。
育子は携帯をしまうと、
「ご飯食べよー!?」
と言ったのです。すると一平が、
「なんか、すごーく腹減ったよー?!」
と言ってコロッケを一口、口に入れ、
ビールを飲んだのでした。
「どおー!?味は?」
と育子が言うと、
「もちろんうまいよー!?」
と一平は言い、
今度はハンバーグを食べたのです。
育子はまた「どおー!?味は?」と言うと、
「レストランのハンバーグ並みだよー!?」
「やっぱり手作りは違うねっ!!」
と一平は言ったのでした。そして、
「ビールはヤッコをつまみに飲んじゃうよー!?」
「そのあと、ご飯にするから!?」
と、うれしそうに一平は言ったのでした。
それからふたりが楽しく会話をしながら食べたのです。
「食った食ったー!?」
「もう食べれないよー!?」
と言って、おなかをさすった一平でした。
そして食事も終わり、育子が片づけを始めたのです。
「わたし流しで洗うから!?」
「一平ちゃん!食器持ってきてくれるー??!」
と育子が言ったのです。
「分かったー!?」
と一平は言うと、食器を流しのところまで運んだのでした。
そして育子が食器を洗っていると、携帯が鳴ったのです。
育子はすぐに水を止め、
タオルで手を拭くと、携帯にでたのでした。