携帯によろしく 第十三章(11)

育子は歩いて地下鉄の氷川台駅まで行き、
そこから池袋で乗り換え、
高田馬場の駅で降り、駅前のスーパーに寄り、
一平のマンションに戻ったのでした。

玄関の鍵を開けると育子は、
すぐ台所の窓を開けたのです。
それからふたつの部屋の窓を開け、空気を入れ替えたのでした。
それから着ている服を脱ぎ、ジャージに着替えたのでした。

「一平ちゃんがお掃除してくれたから!?」
「お風呂は、沸かすだけねっ!!?」
そう言うと育子は風呂場に行き、
リモコンをとりあえず6時にセットしたのです。
そして簡単に台所の掃除を済ませ、
エプロンをすると、夕飯の支度(したく)に取りかかったのでした。

まず最初にジャーに残っているご飯を見たのです。
「ちょっと朝炊きすぎたわねえー!?」
「残ってるご飯どうしようかなあー!??」
そう言って考えてると、育子の携帯が鳴ったのでした。

「もしもしー!?」
「ヨーコ、どうしたのー!?」
「こんな時間に!??」
と育子が言うと、
「きょう休みだって言ってたから!?久しぶりに会って!?」
「お夕飯でも食べようかなって思って電話したのー!?」
と洋子(ようこ)が言ったのでした。

「ごめんねえー!?」
「今、一平ちゃんのマンションなの!?」
「これからお夕飯の支度をしようと思っていたのよー!?」
と育子が言うと、
「そうなのー!?」
「じゃあー!?また今度ねえー!?」
「一平さんによろしく言っててねっ!バイバーイ!!?」
そう言うと洋子は、電話を切ったのでした。

「そうかあー!?洋子ともずっと会っていなかったんだあー!?」
「急がしいて言っていたから!?」
「気を利かせて電話よこさなかったんだねえー!?」
「あの子らしいわ!?」
と、育子は思ったのでした。

そのあと育子は、
ジャーに残っているご飯でチャーハンを作ることにしたのです。
卵と牛と豚のひき肉を少し入れ、レタスを細かくちぎり、
コンソメの素を入れ、塩コショウで味付けを整え、
フライパンで作ったのでした。

チャーハンを冷ましてるあいだに、
ジャガイモを茹で肉じゃがを作ったのでした。
そのあと、冷めたチャーハンをフリーザーパックに入れ、
冷凍室に入れたのです。
そして米を研ぎ終わると、すぐ携帯が鳴ったのでした。
育子は急いで、お釜を炊飯器にセットすると、電話に出たのです。

「もしもしー!?」
「あっそう!?」
「わかりました!!?」
「じゃあー!?待っているからねえー!?」
そううれしそうに育子は答えると、電話を切ったのでした。
それは一平からの電話でした。

炊飯器をタイマーセットすると、
そのあと手作りで、ハンバーグとコロッケを4個づつ作り、
下ごしらえをしたのです。
先にハンバーグ2個とコロッケ2個を作り、
冷(さ)ましたあとフリーザーパックに入れ、冷凍室に入れたのでした。

一平がマンションに帰ってくると育子は、
「先にお風呂入ってくれるー!?」
「作りたてを食べてもらいたいからあー!?」
と言ったのです。

育子といっしょにお風呂に入るつもりだった一平だったので、
「汗かいたから!?」
「じゃあー!?先にシャワー浴びちゃうよー!?」
「その間(あいだ)にはできるよねっ!?」
とうれしそうに言ったのでした。

「うん!?」
「そんなに時間掛からないから!?」
と育子は言うと、
急いで下ごしらえしてあったハンバーグを焼き、
コロッケを揚げたのです。そして、
大きな皿の上にレタスとブロッコリーそれにプチトマトを添え、
出来たてのハンバーグとコロッケをおいたのでした。

すぐに一平はシャワーから出て着替えると、
テーブルの席についたのでした。
育子はすぐに一平の前に置いてある冷えたジョッキにビールを注いだのです。
すぐに一平も育子のコップにビールを注いだのでした。

「お仕事ご苦労様でした!!?」
と育子が言うと一平が、
「育ちゃんこそ!?お疲れ様でした!?」
「こんなにいっぱい、ごちそうを作ってくれてありがとう!!?」
「とにかく乾杯しようかあー!?」
そう言うと、ふたりは乾杯したのです。

「ところで育ちゃん!?」
「お袋と兄さんと姉さんに会って欲しいんだけど!?」
「いつ頃がいいかなあー!?」
と一平が言ったのでした。

これで、お。し。ま。い。
第十四章へ続く(予定?!)

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