本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
社員食堂で昼食を済ませると、
三人は自分の机のところに戻って来たのです。
「先輩!?忘れないうちに渡しときますよー!?」
と一平は言うと、
自分の机のところから、DVDとメモ用紙を持って来て、
泰三に渡したのでした。
泰三はそれを受け取ると、
「きょうは月曜だから、そんなに修正は出てこないと思うんだけど!?」
「とにかく修正したら履歴に書いとくから!?」
と言ったのです。すると、
「よろしくお願いしまーす!!?」
と、うれしそうに一平は言ったのでした。
「俺もなあー!?」
「メディカルチェック受けなきゃー!?なあー!!??」
と泰三が言うと、
「ブライダルチェックじゃあー!?ないんですか??!」
と一平が言ったのです。
「ブライダルねえー!?」
と泰三があいまいな言い方をすると、
「先輩!?洋子(ヨーコ)さんと!?」
「結婚を前提に付き合っているんじゃー!??」
と、一平が言ったのでした。
「まだそこまではなあー!??」
「いい子なんだけど!?ちょっとテンポが合わないんだ!!?」
と泰三が言うと、
「まだ付き合って間もないし!?」
「俺だって!洋子さんのことよく知らないしねえー??!」
「じっくり付き合うのもいいかもしれないですよー!?」
と、一平が言ったのです。
「いいなー!?ふたりとも恋人がいて!!?」
「俺なんか!?学生の時からの男友達しかいないですよー!?」
と和樹が言うと、
「お前はまだそんなことより!?」
「しっかり設計の勉強をしろよー!?」
「俺が任せられるくらいにさあー!??」
と、一平が言ったのでした。
「一平さん!?それとこれとは別物ですよー!??」
「仕事は仕事!!アフターファイブの恋愛とはねっ!?」
と、偉(えら)そうに和樹が言うと、
「バーカ!?」
「仕事もしっかりできないヤツが!?」
「結婚前提の付き合いができるわけないだろう!?」
と、泰三が言ったのでした。
「俺はまだ!?結婚なんか考えていないですから!?」
「恋愛相手が欲しいだけですよー!??」
と不満そうに和樹が言うと、
「じゃー!?もし相手が妊娠したらどうするんだあー!??」
「おろさせるのかあー!?」
「お前ももう二十歳(はたち)過ぎてるんだから!?」
「責任は取らなければならないだろーう!!?」
「大人(おとな)の付き合いをしろってことだよー!??」
と一平が、少し声を荒げて言ったのでした。
「わかりましたよー!?一平さん!?」
「そんなに!むきにならなくてもー!??」
と、和樹が言ったのです。すると泰三が、
「一平もいろいろ難(むずか)しい問題を抱(かか)えているからなっ!?」
「恋愛相手に対しての姿勢を言っているんだあー!??」
「わかるだろー!?かずきー!!?」
と、泰三が言ったのでした。
「はい!確かにー!?」
「もう!?相手に対していい加減な気持ちで接する歳ではないです!!?」
と和樹が言うと、
「好きな子はいないのかー!??」
と一平が言ったのです。すると、
「うーん!?」と言ったあと、
「もうすぐ午後の仕事始まりですから!?」
と言って和樹は、自分の席に向かったのでした。
一平と泰三は顔を見合わせたあと、
歩いていく和樹のほうを見たのです。
和樹は自分のイスに座ると、
頬杖(ほおづえ)をつき、
「ああーあっ!??」と言って、ため息をもらしたのでした。
「一平!?誰かいい子いないかあー!??」
と泰三が言うと、
一平は笑いながら、
「洋子さんなんかいいんじゃあー!?ないですか??!」
「おっとりしていて!!?」
と、一平が言ったのでした。
「何言ってんだよー!??」
「付き合いはこれからだっていうのにヨー!??」
と、あわててそう言った泰三でした。
「まあー!?冗談ですけど!??」
と言って一平が腕組みをして考えてしばらくすると、
午後の始まりのBGMが流れてきたのです。
一平はすぐに自分の席に戻ったのでした。
そしてあっという間に時間は過ぎ、
定時の終了のBGMが流れてきたのでした。