本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
5分ほどしてから後輩(こうはい)の山田和樹(やまだかずき)が、
一平のところに来たのでした。
「おはようーす!!?」
と、和樹がちょこんと頭を下げ言うと、
「おはよう!!?」
と、一平が言ったのでした。
「一平さん!?きょうは休まなかったんですね!??」
と和樹が言うと、
「ああー!?だけど定時で帰るからなっ!?」
「用事があるから!?」
と一平が言ったのです。
「病院通いだなんて!!?」
「変な病気じゃあー!?ないんでしょうねえー??!」
と、うれしそうに和樹が言ったので、
「バカやろー!?そんなんじゃあーないよー!!?」
と大きな声で言った一平でした。
一平は和樹を手招きすると、
和樹が一平のイスのところに近づいたのです。
そして小さな声で一平は、
「お前さあー?!」
「”ブライダルチェック”ってのを知らないの??!」
と、言ったのでした。
「えっ!?なんですかそれ??!」
とまじめな顔をして和樹が言うと、
「やっぱりねえー!?」
「常識がないヤツは困るよー!??」
と、偉(えら)そうに一平が言ったのです。
するとそこへ泰三(たいぞう)が着替えを終え、
やって来たのでした。
「おはようございますー!?」
「先輩!?ちょっとちょっと!!?」
と言って、今度は和樹が手招きをしたのです。すると、
「おはよう!?」
「なんだー!?かずきー!??」
と言って泰三が、ふたりのところに近づいて来たのでした。
一平はイスから立ち上がると、
「おはよーす!!?」
と言って泰三に向かって会釈をすると、
またイスに座ったのです。すぐに、
「おはよう!!?」と泰三が言ったのでした。
小さな声で和樹が、
「先輩!?”ブライダルチェック”って知っていますー!??」
と言うと、
「”ブライダルチェック”がどうしたんだあー!??」
「お前受けるのかー!??」
と泰三が言ったのです。
「なんだー!?先輩知っているんだあー!??」
「俺だけかー!?知らなかったのは!?」
とがっかりしたように和樹が言うと、
「お前が受けるわけないよなあー?!」
「”ブライダルチェック”って言う、ことばも知らないんだから!!?」
と、泰三が笑いながら言ったのでした。
「結局なんですかー?!それ??!」
と和樹が言うと、
「結婚前に性病の検査や、妊娠の可能性の検査!?」
「内臓の検査や感染症の検査など!!?」
「身体(からだに)に異常がないかチェックすること!!?」
「要するにー!」
「夫婦生活を正常にできるかどうかって検査だなー!!?」
と、一平が偉そうに言ったのでした。
「へえー!?そんな検査受けるんですかー?!」
「結婚するのもたいへんですねえー!??」
と和樹が少し大きな声で言ったのです。
すると、事務員の斉藤絵里(さいとうえり)が着替えを終え、
三人のところに来て、
「おはようございます!!?」
と言って、お辞儀をしたのでした。
「おはよう!!?」
と三人は一斉に言ったのです。
「誰かご結婚するんですか??!」
とまじめな顔をして絵里が言うと、
一平が手を横に振り
「いやー!?すぐには結婚しないよー!??」
と言ったのでした。
「このあいだの花束はお見舞い用でしたよねー!??」
「では違う方(かた)ですかー??!」
と絵里が言うと、
「一平さんはもてるから!?」
「いろいろあるんですよねー!??」
と、うれしそうに和樹が言ったのです。
「そうなんですかー!??」
と少し顔を曇らせ絵里が言うと、
始まりのBGMが流れ出したのです。
「さて朝礼だあー!?」
と言うと一平はイスから立ち上がったのでした。
それから四人は、部長の机の前に向かったのです。
すぐに、部の者が一斉に集まって来たのでした。