携帯によろしく 第十一章(8)

「じゃー!?おやすみー!??」
「あしたまたねー!?」
と一平が言うと、
「うん!おやすみー!?」
「あしたまたかけるからねー!」
と育子が言ったのです。
そしてふたりは、テレビ電話を切ったのでした。

一平はベッドから起き上がると、
パソコンのイスに座り、
インターネットに接続しニュースを読んだあと、
たまっていたメールを長い時間見てから、
ホームページの ちょこっとブログ小説 で、
掲載しましたばかりの 妙なこと第十三話 も読まずに、(宣伝が長い!!)
風呂のブザーが鳴ったので、
パソコンの電源を切ったのでした。

「さーて!?風呂でも入るかなあー!??」
と一平は言うと、
着替えを持って風呂場に向かったのでした。
着替えをカゴに入れたときに、
洗濯物をテレビの部屋に干してあるのを思い出したのです。

「忘れてたよー!??」
「先に取り込んで、引き出しにしまうかあー??!」
と一平は言い、テレビの部屋に行き、
洗濯物を取り込み、パソコンの部屋のタンスの引き出しに、
たたんで入れたのでした。

それからまた風呂場に行き、
洗濯物を洗濯機に入れ、洗剤と柔軟材とを入れると、
洗濯機のスイッチを入れてから風呂に入ったのです。
風呂から出てバスタオルでからだを拭き、着替え、
ジャージを着ると、ドライヤーで頭の毛を乾かしたのでした。

一平は台所に行き、冷蔵庫を開け、350mlの缶ビール取り出し、
冷蔵庫の中を見て、適当なつまみを小皿にとりわけ、
テーブルの上に置いたのです。

「そういえば空気入れ替えてなかったなあー!?」
と言うと一平は、流しのところの窓と、
テレビの部屋と、パソコンの部屋の窓を開け、
空気を入れ替えたのでした。

一平はイスに座ると、ゆっくりとビールを飲んだのです。
「味は白石さんところで飲むビールのほうがうまいんだけど!?」
「なんか違うんだよなあー!??」
「やっぱりうちで飲むビールが一番だなー!?」
と言って、うまそうに飲んだ一平でした。

ビールを飲み終わると一平は、
洗い物を済ませ、空き缶を水洗いし、
缶専用のゴミ箱のペダルを踏み開けると、放り込んだのでした。
それから、テーブルの上に置いたジャーを開け、
「おおー!?鶏肉も入ってるんだあー!?」
「きっとこれはうまいぞー!??」
などと言ってから、ジャーのフタを閉めたのでした。

「さーて寝るかー!?」
と一平は言うと、
流し台のところの窓を閉めようとした時に、
誰かがこっちを見ているような気がしたのです。
急いで玄関のところに行き、サンダルを履きロックをはずしドアを開け、
左右の通路を見たのですが、誰もいませんでした。

「気のせいかなあー??!」
と言ってドアを閉めロックをしてから、
テレビの部屋とパソコンの部屋の窓とカーテンを閉めたのです。
それから台所に戻り、流し台のところの窓をロックしたのでした。
洗濯機のブザーが鳴ったので、
いつもどおり、洗濯物を取り出し、
風呂場に干してから、乾燥機のタイマーをセットし、
灯りを消したのです。

トイレに行ってから、パソコンの部屋以外の灯りを消し終わると、
携帯をパソコンの机の上に置き、
ベッドにもぐり込むと、部屋の灯りを小玉にしてから、
一平は眠りについたのでした。

朝までぐっすり眠った一平は、
携帯のブザーで起きたのです。
トイレに行き、いつものように顔を洗い歯を磨きひげをそり、
風呂場の洗濯物を取り込み、タンスの引き出しにしまうと、
テーブルの上に置いてあるジャーを見たのでした。

「おおー!?炊き上がってる!!?」
「いい匂いだなあー!?」
と言ってから、ポットの再沸騰ボタンを押し、
流し台のところの窓を開けたあと、
二つの部屋のカーテンを開け、窓も開けたのでした。

「炊き込みご飯じゃあー!?」
「おかずいらないかなあー!?」
「目玉焼きでいいかあー?!」
と一平は言うと、目玉焼きを作り、
キャベツを刻みそれらを皿に載せたのでした。

炊き込みご飯を茶碗によそり、
インスタント味噌汁の素をお椀に入れ、
ポットのお湯を入れかき混ぜた後(あと)、
「いっただっきまーす!!?」
と言って、一平は朝食を食べ始めたのでした。






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