本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「お母さまー?!」
と小百合が言うと、ナツさんが台所から出て来て、
「奥様は!?」
「少し気分が悪いので、お薬を飲みにお部屋に行かれました!?」
「お薬を飲まれたら、すぐに戻ってくるとはおっしゃっていましたけど!?」
と言ったのでした。
「すいません!?一平さん!??」
「食堂に先に行っててくださいねっ!?」
「母の様子をみてまいりますので!?」と言い、
「はい!?」と一平が答えると、急いで奥の部屋に向かった小百合でした。
小百合の後姿に向かって、
「わたしのことは気を使わなくてもいいので!?」
「お母さまを大事にしてあげてください!?」
と一平が言ったのです。
すると小百合は歩きながら、一平のほうを向き、
「はい!!?」とうなずき答えると、廊下を曲がったのでした。
一平は先に洗面所に行き、手を洗いうがいをしてから、
食堂に入るといつもの席へ行き、イスに座ったのです。
すぐにナツさんが、一平のところに前菜を持って来たのでした。
先にお手拭を一平に、
「どうぞ!?」と言って手渡ししたのです。それから、
箸たてに箸を置くと、お盆からお茶を一平に出したのでした。
「奥様に、先にお出しするよう言われておりますので!?」
「遠慮なさらずお食べください!!?」
と言ってナツさんは、前菜を出したのです。
「ありがとうございます!?。」
と一平が言うと、
「ではごゆっくり!?」
と言って軽く会釈するとナツさんは、急ぎ足で台所に戻ったのでした。
それからナツさんはすぐにお盆を持って戻ってくると、
菊枝と小百合がいつも座る席のテーブルの上に、
一平と同じ支度(したく)をしたのでした。
「いただきまーす!!?」
と言って、一平が食べながら待っていると、
小百合が洗面所に行ったあと、食堂に入って来たのです。
すぐに一平は立ち上がったのでした。
「一平さん!?」
「お食事中申しわけありません!?」
と小百合が、会釈をし言ったのです。
「母はやはり血圧が上がったようでしたわ!?」
「落ち着くまで少し横になっているとのことなので!?」
「”申し訳ありませんが遅れますので”」
「”遠慮なさらずお食べください!!?”」
「と、一平さんに伝えてくださいとのことでした!?」
と小百合は、言ったのです。
「そうですか!?」
「それはご心配ですね!!?」
「わかりました!!。」
「ナツさんから聞いて、遠慮なくいただいております!!?」
と言って一平は、会釈したのです。
小百合も会釈をし、自分の席についたのでした。
「一平さん!?おビールは?!」
と小百合が言うと、
すぐにナツさんが食堂に入って来て、
「一平さん!?お飲み物は!?」
「生ビールでよろしいでしょうか?!」
と訊いたのでした。
「遠慮なさらずに!?」
「わたしがお送りいたしますから!?」
と小百合が言うと、
「では!?中ジョッキでお願いいたします!!?」
と本当に遠慮せず、うれしそうに一平は言ったのでした。
「承知いたしました!!?」
と言ってナツさんは会釈をし、台所に戻ったのでした。
少し待つとナツさんが、いつものワゴンを押し食堂に入って来たのです。
そして生ビールを一平のところに持ってきて、
「失礼いたします!?」とナツさんは言って大きめのコースターを置き、
「どうぞ!?」と言って、その上に中ジョッキを置いたのでした。
「ありがとうございます!!?」
「小百合さんいただきまーす!!?」
と言ってジョッキを自分の頭のところまで上げてから、
うれしそうに一平は、いっきに半分ほど飲んだでした。
小百合もナツさんもニコニコしながら、
一平の呑んでいる姿を見ていたのでした。
「小百合さん!?」
「何かお飲み物お持ちいたしましょうか?!」
とナツさんが言うと、
「いいえ!?けっこうですわ!!?」
と小百合が言ったのでした。
「わかりました!!?」とナツさんは答えると、
ワゴンのところに戻り、メイン料理の支度をし始めたのでした。