本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
そしてふたりは、病室を出ると、エレベーターに乗り、
1階まで降りたのでした。
そして歩いて駐車場まで行ったのです。
「一平さん!?鍵をお渡ししますわ!??」
と小百合が言うと、
「いいえ!?小百合さんが運転してください!?」
と一平が言ったのでした。
「なぜですの?!」
と小百合が言うと、
「小百合さんの車ですから!??」
「1回運転すれば満足です!!?」
と一平が答えたのです。
「わかりましたわ!?では!?」
と言うと小百合は、運転席に乗り込んだのです。
そしてバッグをシートの左に置くと、シートベルトをしたのでした。
一平が助手席に乗りシートベルトをすると、
車は駐車場を出たのです。
途中、パソコンショップに寄り、録音用にマイクを買うと、
一平のマンションに向ったのでした。
少し走ると一平のマンションに着いたのです。
車を来客用の駐車場に入れ、車を降りると、
そこから歩いてエレベーターまで行き、
ふたりはエレベーターに乗り、3階で降りたのでした。
そして、一平の部屋に入ったのです。
一平が先に上がり、
「先に空気を入れ替えますから!!?」
「小百合さん!?」
「イスに座って待っていてください!!?」
と言うと、
「はい!!?」
と小百合は答え、スリッパに履き替えると、
一平に言われたとおり、一旦(いったん)イスに腰掛けたのでした。
一平は、台所の窓を手始めに、部屋のカーテンと窓を開けたのです。
ふと小百合は、台所の流し台のところの洗い桶に、
コップがそのままつけてあったのが目に入ったのです。
イスから立ち上がると、流しのところに行き、
ブラウスの袖をたくし上げ、スポンジに洗剤をつけ洗い、
すすぎ終わると、水切り桶にコップを入れたのでした。
テーブルのところに戻った一平は、
「すいません!?お待たせしました!!?」
と言うとすぐ、
「小百合さん!?俺が後(あと)でやりますから!?」
と言ったのですが、
「もう終わりました!!?」
と言って小百合は笑みを浮かべ、一平のほうを振り向いたのです。
「このタオル使っていいですか?!」
と小百合が言うと、
「もちろんいいですけど!!?」
「すみません!?ありがとうございました!!?」
と一平が言ったのでした。
小百合はタオルで手を拭きブラウスの袖を下ろすと、
テーブルのところに来て、
「わたしこそすみませんでした!!?」
「気がつかなくて!?」
と言って会釈をしたのです。
一平は小百合に近づくと、
「小百合さん!!?」
と言って、力(ちから)いっぱい抱きしめたのでした。
このとき一平は、ふたりの女性を同時に、
愛し始めていたことに気がついたのです。
それからふたりはしばらく抱き合っていたのでした。
一平が力を緩めると、
ふたりはお互いを見つめ合ったのです。
そのとき誰かがこちらを見ているような気がした一平は、
「窓を閉めてきます!!?」
と言ってからだを離すと、台所の窓を閉めに行ったのでした。
「えっ??!」
と思わず小百合が言ったのです。
一平は窓を閉め終わると、
ドアをロックしていないことに気づき、
玄関に行きドアを開け、左右の通路を見てから、ロックしたのでした。
「どうかなさいました??!」
と、一平の行動を見て小百合が訊ねると、
「誰かに見られていたような気がしたんですよー??!」
「外には誰もいませんでした!!?」
「気のせいかもしれませんけど!??」
と一平は答えたのです。
「そうですかー??!」
「わたしも先週から!?」
「誰かに見られているような感じがしていましたけど!?」
「気のせいだと思っていましたの!??」
と小百合からそんな言葉が出たのでした。
まさかそんな言葉が出ると予想をしてなかった一平は、
「そうですかー??」
「先週からですかー??!」
と、不安げに言ったのでした。