本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを自腹で用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「きょう1日付き合ってくれるんなら、教えてもいいけど?!」
と、彼女が言ったのでした。
「デートかあー!?ひさしぶりだな!」
「いいよ!どうせ予定は、なくなちゃったんだから!?」
と、一平が言うと、
「わたしの名前聞くと、笑うと思うのねぇー!?」
「笑わないって、約束したら言うわ!」
と、彼女が言ったのです。
「えっ!そんな面白い名前??!」
と、一平が思わずうれしそうに言うと、
「言う前からもう笑ってるじゃん!」
と、彼女が言ったので、
「ごめん!たぶん笑わないよおー!?」
とまじめな顔をして言うと、
「わかった!じゃあ言うわ!?」
「やまがたいくこ!!」
と、早口で言ったので、一平が、
「やまがた。いっこ??!」
と言うと、
「違う!!やまがた。い。く。こ!!」
と、少し大きな声で言ったのでした。
その名前を聞いた一平は、
「別に笑うような名前じゃあないよ!」
と言ったのです。
「なんだあー!?もっと面白い名前かと思ったよ!」
と言うと、
「よかった!えへ!?」
と、育子は笑ったのでした。
「これからどこに行く?!」
と、一平が言うと、
「ディズニーランドはいやでしょ??!」
と育子が言ったので、
「よくわかったね!」
「どうしてわかったあ!??」
と、一平は訊いたのです。
「なんとなく!そんな感じしたから!?」
と、育子が言うと、
「勘がいいんだね!」
「それで俺のこと、勘でわかったんだ!!?」
と、一平がのたまうと、
「えっ!?なに言ってんの??!」
と、育子が言ったのです。
すると一平は、
「俺が、この店に入ってきたときすぐ、
”こっちこっち!一平ちゃん!?”って言ったよ!」
「そのことだよ!?」
「勘だろ?!!」
と言ったのですが、育子は、
「一平ちゃんって、お人よしね!」
「そういうとこ、気に入ったけど!!?」
と、少し笑いながら、言ったのでした。
「えっ!勘じゃあないの??!」
と、お人よしの一平が言うと、
「ディズニーランドのことは勘だけど!!?」
「電話で話しただけで、
知らない男の人と、会う若い女性が、いますかってんだあー!?」
「わたしにも、選ぶ権利があるじゃん!!?」
と育子が言ったのです。
「たしかに!そう言われてみればそうだな!?」
「電話で話しただけで、簡単に男の人と会ったりしないよなあ?!」
「俺。ホントに暇になっちゃったんで来たけど!?」
「ふつう来ないかもしれないなあ?!」
と言ったあと、
「どこかで見ていたの?!」
「何で俺ってわかったんだよおー??!」
と、育子に訊いたので、
「一平ちゃん!。まだわかんないの?!。」
と育子がニヤニヤしながら言うと、
「教えてくれる!?」と言い、
育子を拝んだのでした。
「教えてもいいけどおー!」
と、育子が言ったときに、
ウエートレスが注文のものを持ってきたのでした。
「お待たせしました。」
と言うと、ホットコーヒーと、ピザトーストをテーブルの上に置き、
伝票を置いて、
「失礼いたします。」
と言って、戻っていったのです。
(伝票を置いてくなんて!本当に失礼なヤツだと思いました!!)
(いいえ!当然のことです!!)
「わかったわ!」
「そのことは、あとで教えるからネ!!」
「一平ちゃん!?」
「じゃあ、いただきまーす!!?」
と言うと、育子はうれしそうに、
ピザトーストを食べ、コーヒーを飲んだのでした。