ブログ小説 雀 鍵 第二章(9)
パゲルと目が合ったミソヤが、
「なんだよー!?」
「早く出せよー!!?」
と言うと、
「ポンだろーなー!??」
「ロンじゃないだろーなー?!」
とパゲルが言ったのでした。
「ポンだよーポン!!?」
とミソヤが言うと、
「じゃー!?切るかー!??」
と言ってすぐ東を切ったパゲルでした。
「ごっつぁんです!ポン!!」
と言ってポンすると、
自分が持っている2牌といっしょにし、
うれしそうに右へ並べて置いたミソヤでした。
「なんで2役(ふたやく)食わせるんだよー!??」
とマスターが言うと、
「どうせ切る牌だから、いいじゃんかー!?」
とパゲルが言ったのです。すると、
「俺がせっかく押さえてたのにー!!?」
と言ってマスターが東を見せたのでした。
「安全牌に取っとくかー!??」
と言うと、ほかの牌を切ったマスターでした。
「なんだー!?東切るんじゃーないのかー??!」
「だったら見せんなよー!??」
と笑いながら雀鍵が言ったのでした。
雀鍵は牌を持ってくると、
「なんだ、こりゃー!??」
「これも生牌(しょんぱい)だぞー!??」
「ミソヤー!?中(ちゅん)も食うのかー??!」
とミソヤに訊くと、
「あれば食うけどなっ!?」
と笑って答えたのでした。
「じゃー!?やめとくかー??!」
と言って”中”を手牌に入れ、ほかの牌を切った雀鍵でした。
次にパゲルが牌を持ってくると、手牌と入れ替え、
三筒を切ったのでした。
すぐにミソヤが、
「チー!!よしよし!!?」
と言って、筒子の1・2・3で食ったのでした。
「ちょっと待ってー!??」
と言い、場を見てから、六索を切ったのでした。
「なんだー!?濃いーところが出てきちゃったなー!??」
「ダブ東かー!?テンパイだよなー??!」
と言ってからマスターは、
「余計なことするヤツがいるからよー!??」
と言って、ミソヤが場に出している牌を切ったのでした。
「まったくそうだなー!??」
「余計なことするからあー!??」
と雀鍵も言い、
「問題はドラがあるかだなー!??」
と言うと、ミソヤが場に出している牌を切ったのでした。
パゲルは牌を持ってくると、手牌と入れ替え、
「当たってミソ!!?」
と言って三索を切ったのです。
ミソヤは何も言わず次の牌を持ってくると、
ツモ切りしたのでした。
「完全にテンパイかー!??」
「しょうがないから!?ドラそば以外を切っていくかー!??」
そうマスターは言うと、九筒を切ったのです。
「じゃー!?俺も筒子を切るかー!?」
と言って雀鍵は、八筒を切ったのでした。
そしてパゲルも八筒を切ったのです。
それから三巡して、ミソヤが牌を持ってくると、
「やっとツモった!!?」
「ダブ東ドラ1。2千点オール!!」
とうれしそうに言ったのです。
点棒を受け取ると、
「一本場!!」と言って、百点棒を場に出したのでした。
そして、1本場が始まったのです。
それぞれが配牌を持ってくると、
「また、つえーヤツの風からいくかー!??」
と言って西を切ったミソヤでした。
「じゃー俺も西を切るかー!??」
と言って、マスターも西を切ったのです。
「なんだー!?2枚切られちゃー!?」
「いらねーやー!!?」
と雀鍵は言って、やはり西を切ったのでした。
「なんだよー!?」
「何、期待してんだよー!??」
「西なんてねーよー!??」
と言ってからパゲルが牌を持ってくると、
「うそだろー!??」
「こんなことがあるのかよー!??」
と言ってびっくりしたように言い、
西をツモ切ったのでした。
「なんだー流れかー!??」
「せっかく手がよかったのになあー!??」
「ちぇっ!?西切らなきゃよかった!!?」
と親のミソヤは言ったのでした。
*四風(すうふう)流れ(四風子連打)・・・ポン・チー・カンのない最初の一巡で、
同じ風牌を捨てると流れるルール。親の連荘。
(ここの場では採用していますが、採用していないところもあるようです)
ミソヤはボタンを押し、牌の投入口を開けたのです。
そしてみんなが牌を入れ終わると、
もう一度ボタンを押し投入口を閉めたのでした。
「2本ばー!!?」
とミソヤは言って、場に百点棒をもう1本置いたのです。
そしてサイコロのスイッチを押したのでした。
(別ウインドウで表示しています。たぶん)