ブログ小説 雀 鍵 第二章(5)
「なんだー!?原点になっちまったー!??」
と点棒をノンに払うとパゲルが言ったのです。
「俺2万7千あるけど!?じゃあー俺が2着かー??!」
とノンが言うと、
「逆転されたー!??」
とパゲルが言ったのです。
「なんだー簡単だったなー!?2着のヤツが弱いから!??」
と余計なことを言ったノンでした。
「おぼえてろー!?」
「けたぐってやるからなあー!!?」
とうれしそうにパゲルが言ったのです。
ノンが場に百点棒を1本出し、
サイコロのスイッチを押すと、1本場が始まったのでした。
各自、配牌を持ってくると、
「ノン!?うれしそうじゃんかよー!??」
とマスターが言ったのです。
「別にー!?」
と言うと、急にノンは顔を引き締めたのでした。
「手がいいのばればれじゃーねーかよー!??」
「連荘されたらまずいから!?」
「ここは安く上がるかー??!」
と雀鍵が言ったのです。すると、
「俺がけたぐってやるー!!?」
と言って、ノンが捨てた南をポンしたパゲルでした。
「そんなこと言って、混一色にもっていくんじゃーないのかー??!」
とマスターが、牌を持ってきながら言ったのです。
「うるせーなー!?いちいち!!?」
「早く切ろっ!?」
とうれしそうにパゲルが言ったのでした。
後ろで見ていたヒットシンが、パゲルの手を覗いたのでした。
「なんだこりゃー??!」
「はえーなあー??!!」
と言ったのです。
「なんだよー!?ほんとにけたぐりかよー!!?」
とがっかりしたようにノンが言ったのです。
「これ食うのかー??!」
とマスターは言うと、西を切ったのでした。
「そんなの食わねーよー!??」
「あれば食うけどなっ!?」
とうれしそうにパゲルが言ったのです。
「上がられたら上がられたでしょうがないやー!??」
「いつもどおりやってくかー!?」
と言ってノンが牌を切ったのでした。
そして回は進み、
6巡目にパゲルが、雀鍵が捨てた牌をチーしたのです。
「なんだーテンパイかー??!」
と捨て牌を食われた雀鍵が言ったのでした。
パゲルはなんにも答えなかったのです。
そして静かに牌を切ったのでした。
「ドラでもあるのかなー?!」
「混一色(ほんいつ)じゃあー!?なさそうだしなあー??!」
と言いながらマスターが牌を持って来て、
「こんなに早く下りるわけいかないしなあー??!」
「これならだいじょうぶだろう!?」
と言って牌を切ったのでした。
「つえーじゃあーないかよー!?」
「いい手が来てんのかー??!」
とパゲルが言ったのです。
「いい手もくそもないよー!?」
「わからないから!?いらない牌を切ったんだー!??」
とマスターが言ったのでした。
「親だからなあー!??」
とノンは言って牌を持ってくると、
すぐに三索を切ったのです。
「みっけー!!?」
とパゲルが言うと、
「みっかっちゃったあー!??」
とノンがすぐ言ったのでした。
「ちぇっ!?だめかー!??」
とノンが言うと、
「とぼけて、切るんじゃないよー?!」
「うっかり見逃すところだったあー!?」
とうれしそうにパゲルが言ったのでした。
「南ドラ1、だけど符があるなー!?」
「26(にいろく)かあー!??」
とパゲル言うと、
「だねー!?1本場だから2千9百かー!?」
とノンは言い、千点棒3本パゲルに渡したのでした。
3千点受け取ったパゲルは、
「おつりはいいのか?!」
と笑いながら言うと、
ノンはすぐに手を出したのです。
百点棒をすぐにうれしそうに渡したパゲルでした。
「なんだ簡単だったなあー!?」
「弱いヤツが上がっても、すぐ取り返せるからなあー!??」
とうれしそうにパゲルが言ったのでした。
そして雀鍵の親の番になったのです。
雀鍵がサイコロのスイッチを押すと、
南場二局が始まったのでした。
アタマ以外は順子(しゅんつ)が四つ(上がりのとき)なければならなく、
必ず両面待ちでなければ役として成立しません。
自模点(2符)は、この役のときだけ加算できません。(変な役です)
アタマ(対子)は風牌でもよいけど、場の風牌・自分の風牌以外(オタ風牌)
なら点数がないので通常よいとしています。
(白・發・中・場の風・自分の風のアタマ(対子・2符)はだめです)
(別ウインドウで表示しています。たぶん)