ブログ小説 雀 鍵 第二章(4)
次にマスターが牌を持ってきたのです。
「わー!??」
「テンパッちゃったよー!??」
「どっちにも通ってないんだよなあー??!」
とマスターが言うと、
「親だろー!??」
「リーチいっちゃえよー!??」
と言って、ノンがあおったのでした。
「うーん!?」
と唸ったマスターは、
「ちょっと待ってくれー!??」
と言って場を見渡したのです。
「ふたりともきたない待ちをするからなー??!」
「ど真ん中切ってやれー!??」
と言って五索を切ったのでした。
「ロン!!」
と雀鍵が言ったのです。
「悪いほーだあー!??」
「二索なら三色だったけどなあー??!」
と残念そうに言ったのでした。
「前断平(めんたんぴん)ドラ1」
「裏ドラはー?!なしだっ!!?」
「七七(なきなき)!!」
と雀鍵は言ったのでした。
「ああーあ!?無理しなけりゃあーよかった!??」
とマスターは言うと、
七千七百点支払ったのでした。
「ひっかかったー!?」
とうれしそうにノンが言ったのです。
「さあー!?今度は親だー!??」
「ビリは決まりだなー!??」
「この親で上がればまだトップの可能性があるからなー!??」
と言うとノンは、サイコロのスイッチを押したのです。
そして南場一局が始まったのでした。
各自が配牌を持ってくると、
「やっぱり振り込むと、手がひでーやあー!??」
とマスターがぼやいたのでした。
「じゃあー!?おとなしくしてろよー!??」
と、うれしそうにノンが言ったのです。
「なんだーノン!?手がいいのかあー??!」
と雀鍵が言うと、
「まあーまあーだよー!!?」
「いいってほどの手じゃあーないよー!?」
とうれしそうに答えたノンでした。
南場に入ると牌をさらすものはいなく、
みんな門前で手を作っていったのです。
「親だからなあー!??」
「リーチいくかあー??!」
と言うと、8巡目にノンがリーチをかけたのでした。
「一発は逃げとくかあー!??」
と言って雀鍵がすぐ安全牌を切ったのです。
「俺も一発は逃げとこー!?」
と言って、パゲルも安全牌を切ったのでした。
「なんだよー!?せっかく手が伸びてきたところなのになあー??!」
「まあー!?一発は逃げるかー!?」
と言ってマスターも、安全牌を切ったのです。
「よーし!!」
「一発で持ってこいー!!?」
と言って、気合を込めて牌を引いてきたノンでしたが、
残念ながら上がり牌ではありませんでした。
「ちぇっ!一発ないかあー!?」
と言うと牌をそのまま捨てたのでした。
13巡目が来たときに、
「なんだー!?みんな降りたのかよー??!」
と言って牌を持ってくるとすぐ捨てたのでした。
「降りてなんかいないけど!?」
「つながる牌を持ってこないんだよー!??」
と言って雀鍵は、持ってきた牌をそのまま切ったのでした。
「そんな牌とおってねーぞー??!」
とノンが言うと、
「なんだ!!当たらないのか?!」
と雀鍵がうれしそうに言ったのです。
「ああーあ!?だめかなー??!」
とノンが言ったのでした。
「あともうすぐで終わりじゃんかよー!??」
と言って16巡目に牌を持ってくると、
「やっとツモった!!?」
とノンがうれしそうに言ったのでした。すると、
「なんだよー!?」
「闇聴(やみてん)にしていたのになー!??」
と雀鍵が言うと、
「お前もかあー!??」
とパゲルが言ったのでした。
*闇聴・・・テンパイしているのにリーチをかけないこと
黙聴(だまてん)ともいう
それを聞いたマスターが、
「油断できないヤツラだなー!??」
「あぶねー!?あぶねー!??」
「よかった当たらなくって!!?」
と言ったのでした。
「待ちが悪かったから!?」
「リーチいかなかったんだー!?」
とパゲルが言うと、
「俺もだー!?」
と雀鍵が言ったのでした。
「門断(めんたん)ツモ!裏ドラなし!!」
「2千点オール!!」
とノンがうれしそうに言ったのです。
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