ブログ小説 雀 鍵 第一章(7)
「ふたりとも少しづつ点棒減らしたから!?」
「今度は親だし!?」
「チャンスの目が出てきたなあー!??」
とうれしそうに言うと、
サイコロのスイッチを押したマツヤでした。
「俺は東西(トンシャー)かあー?!」
とマツヤが言うと、
「じゃあー俺は、南西(ナンシャー)だー!?」
とマスターが言い、
「俺は西西(シャーシャー)だ!!?」
「おいみんな伏せてくれ!?」
「トイレ!!?」
とミソヤは言うと、立ち上がったのでした。
「くっだらないー!!?シャレ!!?」
「さっき南場が終わった時に行けよー!!?」
とマツヤが言うと、
「しょうがねえーだろー!??」
「今出たくなったんだから!?」
と言ってミソヤは、トイレに向ったのでした。
トイレから帰ってくると、
「ああー!すっきりした!!?」
と言ってから、
「俺の配牌はこれか?!」
と言って、
ヒットシンが代わりに持って来て置いていた牌を、
見たのでした。
「ヒットシン、サンキュー!!?」
とミソヤが言ったのです。
「もうミソヤの番だぞー!?」
と、マスターは西を捨てるとそう言ったのでした。
「西じゃんかあー!?」
「それはダブルだからポン!!?」
と言ったミソヤでした。
「なんだー!?」
「ダブ西!持ってたんかー?!」
とマスターが言うと、
「トイレ行ってきたおかげかなあー?!」
と、嬉しそうにミソヤが言ったのです。
「ダブ西じゃなくったって!?」
「ポンするんじゃーねえのかよー!?」
とパゲルが言うと、
「そんなこたあーないさあー!??」
とミソヤが言ったのです。
「なんだよー!?」
「ダブ西だけで上がるつもりじゃーないんだろーなあー!??」
とマツヤが言うと、
「どう上がろうと勝手だろー!?」
とミソヤが言ったのでした。
それからミソヤは混一色狙いにでた為、
みんなに警戒されて、残念ながら上がれませんでした。
マツヤがマスターに撥のみ(千点)を振り込んだのでした。
「さっきのリーチ棒、取りかえしー!!?」
とうれしそうに言って上がったのでした。
「なんだよーセコイなあー??!」
「まったくー!!?」
と親が流れたマツヤはがっかりして、
そう言いながら点棒を出したのです。
「やっとテンパイしたと思ったら!?」
「振り込むヤツがいるんだもんなあー??!」
とミソヤががっかりして、そう言ったのでした。
「よーし!!上がって親をもって来たぞ!!?」
とマスターは言うと、サイコロのスイッチを押したのです。
「なんだあー!?ばかに静かに打ってんじゃんかあー!??」
とパゲルを見て言うと、
「うるせえーなあー!?」
「セコイ手で上がりやがって!!?」
「俺がせっかくいい手をやっていたのによー??!」
とパゲルが言ったのでした。
「あがりゃーいいんだよー!?」
「あがりゃー!??」
と言いながら配牌(ハイパイ)を見たマスターは、
「ひでえーなあー??!」
「これが上がった人の手か??!」
「親なのにー!!?」
と言ってパイを一つ切ったのでした。
7巡目にマツヤがリーチをかけ、
12巡目に自模和(つもあがり)したのでした。
「裏ドラのれ!!?」
と言って気合を込めて裏ドラをめくったのでしたが、
裏ドラはのりませんでした。
「ちぇっ!13(いちさん)・7百(ななひゃく)だ!!?」
と言って、点棒を受け取ったのでした。
次にミソヤが親になり、サイコロのスイッチを押したのです。
11巡目にマツヤがリーチをかけ、
12巡目にマスターがリーチをかけましたが、
二人とも上がれず、流局してしまいました。
「よかったテンパって!!?」
と、パゲルが言ったのです。
親のミソヤはテンパイしていたので、
ミソヤのレンチャンになり、百点棒を1本、場に出したのです。
マツヤとマスターのリーチ棒2本が、場に積まれたのでした。
参考・・・リーチをかけたのに、上がれずに流局した場合、
リーチ代(千点棒1本)は、場に供託金として積まれます。
次に上がった者がもらえます。
誰も上がれず流局した場合、親がテンパイしていたときは、
もう一度親ができ、場に百点棒1本を出します。
(通常このことを1本場(いっぽんば)といいます。)
親が上がったときも同じように、場に百点棒1本出します。
(連荘(レンチャン)といいます)
1本場が出ている場合は次に上がった者が、
振込みなら三百点余分に、
自模和ならひとりづつから百点余分にもらえます。
場に2本出ていたら倍になります。(2本場の場合)
流局してテンパイしていないものがいた場合、
ひとりだけのときは、三人に千点づつ支払います。
ふたりの場合、ひとりがそれぞれ千五百点づつ支払います。
三人の場合、ひとりがそれぞれ千点づつ
テンパイした者に支払います。(ひとりテンパイ・ヒトテン)
全員がテンパイしていなかった場合、
その場所のルール(取り決め)により、違いが出てきます。
例 全員供託金として千点づつ出す。(ノーテン罰符・のーてんばっぷ)
全員何も払わない。など・・・
注意 その場所のルール(取り決め)により、
点棒の額や、1本場の条件・連荘の条件などにより、
違いが出ます。
(別ウインドウで表示しています。たぶん)