ブログ小説 雀  鍵  第一章(5)

「やってるなあー!!?」 と言って二階の、ほぼ麻雀部屋と化している、
西側の部屋に入って行ったヒットシンでした。
「なんだー!?お前遅いじゃんかよー!??」
「もう少し早く来れば、俺はゆっくり餃子で一杯出来たのにー!?」
とパゲルが言ったのです。

「じゃあー!?ビールと餃子持って来ようかあー??!」
とヒットシンが言うと、
「部屋が餃子臭くなっちまうじゃんかよー!!?」
「ビールだけにしろよー!!?」
と、すぐにマツヤが言ったのでした。

「マツヤの魂胆(こんたん)がみえみえだぞー!??」
「パゲルを酔(よ)わせて振り込ませようとしてるんだ!!?」
と、もうすでに結構酔ってしまっている、
ミソヤがそう言ったのです。
「どうしたらそんなに、顔が真っ赤に出来るんだよー!??」
「俺と同じぐらいしか飲んでねえじゃんかよー!!?」
とマスターが笑いながら言ったのです。

「うるせえなー!?弱いんだよー!!?」
と真っ赤な顔で、ミソヤが言ったのでした。
ヒットシンは、壁のところに立てかけてある、
パイプ椅子を持って来たのです。

「きょうはみんなの手を研究しようと思って!?」
「パゲルの手を参考に見てみようかな!??」
と言うと、パゲルの斜め後ろにパイプ椅子を置き、
そこに座ったのでした。

「先生が今にいい手を見せてやるから!?」
「ちょっと待ってろー!??」
とえらそうに言うと、
「先生!それ当たりです!!。」
と親のマツヤが笑いながら、上がったのでした。


上がり牌(待ち牌)は何?(答えは最後に!)

8筒3筒2萬1筒2索6筒1索3萬3索7筒2筒1萬5筒     上がり牌上がり牌

「嵌張(カンチャン)待ちだったから!?」
「両面(リャンメン)待ちになってから!?」
「立直(リーチ)しようと思ってたら!?」
「すぐ先生から出たんで!!?」
「栄和(ロン)したんだあー!??」
とマツヤが、うれしそうに言ったのでした。

嵌張(カンチャン)待ち参考・・・4索6索

両面(リャンメン)待ち参考・・・3索4索 または 6索7索

「きょうは夜勤明けで、寝てないから!?」
「だめかと思ったけど!?」
「先生が当たり牌出してくれたんで、きょうは調子いいかなあー??!」
と、ニコニコしながら言ったのです。

「タンヤオだけかあー?!ああー安くてよかった!!?」
「親だからかあー?!セコイなあー!??」
とパゲルは言ったのでした。
そして点棒を、二千点払ったのです。
「サンキュー!?」
とマツヤは言うと、
その点棒を引き出しに入れたのでした。

東場(トンバ)・南場(ナンバ)ともに、
大きな手(大きな上がり役)を上がるものはいませんでした。
しかも上がりが遅く、
上がるのに十巡以上かかっていたのでした。

「なんだよー!?」
「きょうは最初にマツヤが、くだらないセコイ手で上がったから!?」
「でかい手が出ないじゃんかあー??!」
とパゲルが言うと、
「お前らあー!?」
「点棒いくつあるんだよー??!」
と、今のところ一番勝っているマスターが、言ったのでした。

「俺は2万3千5百点だあー!?」
とマツヤが言ったのです。
「俺は2万2千えーと!??」
そう言うとミソヤが百点棒を数えだしたのです。そして、
「八百かあー!?」
と言ったのです。

「パゲルは!?」
とマスターが言うと、
「ちょっと待ってろー!?」
「百点棒が多いんだよー!?」
「ヒットシン!?ちょっと数えてくれやあー??!」
とパゲルは言ったのです。

ヒットシンは百点棒を数えたのでした。そして、
「2万4千6百あるよー!!?」
と言ったのでした。
「ところでマスター!?」
「お前はいくらあるんだよー??!」
とパゲルが言うと、
「2万9千百と答えたのです。」
「なんだよー!?千点上がればトップじゃんかあー??!」

「しょうがねえなあー?!」
「千点で上がって!西入(しゃーにゅう)にするかあー?!」
と、ミソヤが言ったのです。
「満貫(マンガン)[子で上がると8千点]じゃあーなきゃーだめかあー??!」
と、マツヤが言ったのでした。
そして、オーラス(南場四局)に突入したのです。

答え五筒と八筒 両面単騎待ち[ノベタン]
(上がり牌は何?の画像左右いちばん端と同じです)

上がり役 三色同順(サンショクドウジュン・サンショク)   
 


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