ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第九話(12)

「いい眺めだなあー!?」
「磯の香りがするし!!?」
と周が言うと、
「ヨット見ていると乗ってみたい気がしてきたわねえー!?」
と慶子が言ったのでした。
そして四人はハンカチを敷き、しゃがんだのです。

「ヨットって高いんだろうなあー!??」
「お金持ちが乗るんだなあー!?きっと!!?」
「車のローン払うのでイッパイイッパイだよー!?」
と恨(うら)めしそうに良太が言うと、
「ジャじゃーン!!」
「当たったら2億円だよー!?」
「ヨットなんて楽勝じゃん!!?」
「隣(となり)のおばさんに買ってきてもらったんだあー!!?」
と、瑞樹がうれしそうに言ったのです。

「お前まだ、未成年者だろう!!?」
「宝くじなんか買っていいのかよー!??」
と良太が言うと、
「馬券は学生や未成年者はだめだけど!!?」
「宝くじは買えるって聞いたことがあるなあー!??」
「自信ないけど!!?」
と、周が言ったのでした。

参考サイト
未成年でもOKですか?
http://okwave.jp/qa3012000.html

「周が言うんだからだいじょうぶだよー!?」
「良太と違って頭いいんだからさあー!?」
と瑞樹が、ニコニコして言ったのです。

「おばさんに1等か2等当たったら!?」
「1割やるねって約束したんだあー!?」
と満足そうに言った瑞樹でした。すると、
「当たるといいねえー!?」
「ところで2等はいくらなのー!??」
と慶子が言うと、
「会社の人が言うには、だいたい1千万前後だってえー!?」
と、瑞樹が言ったのでした。

「2等じゃあー!?ヨット買うといっぱいだなあー!?」
「全長8mクラスで1千万前後って聞いたことあるから!?」
「新品でだけど!!?」
と、周が言ったのです。

「へえー!?」
「じゃあー!?このヨットハーバーにあるヨット足したら!?」
「何十億かあー!??」
「スゲえなあー!?」
と言って、ヨットハーバー全体を眺めなおした良太でした。
それからしばらく四人は、ヨットハーバーを眺めていたのです。

「もう行こうよー!?」
「朝早いうちなら空(す)いてるけど!!?」
「だんだん混んでくるからって言ったじゃんかあー!?」
と瑞樹が言ったのでした。すると、
「たぶんもう混んでると思うけど!!?」
「とにかくレディーの言うとおりに海岸沿いを行きますかあー!?」
と良太は言うと立ち上がったのでした。

全員が立ち上がり、ハンカチをしまうと、
駐車場に向って歩いて行ったのです。
そして駐車場に着き支払いを済ませ、
四人を乗せた車は橋を渡り、国道134号線に入ったのでした。

もうすでに渋滞で、少しづつしか車は進みませんでした。
「なっ!!」
「無理だろー!?」
「海岸線を走って熱海(あたみ)まで行こうなんてさあー!??」
と良太が言うと、
「ゆっくりだから!?サーフィンやってる人とか!?」
「釣りやってる人とか見えていいじゃんかあー!?」
と、瑞樹が言ったのです。

「そうだよねえー!?」
「よく海が見えるからいいじゃん!!?」
と慶子も言ったのでした。

最初は余裕のあった瑞樹と慶子でしたが、
だんだんと走っている時間より、
止まっている時間のほうが長くなると、イライラしてきたのでした。

「ねえー!?なんとかならないのー!?」
「どこか抜け道ないのー!?」
と慶子が言うと、
「けいこー!?」
「左側が海なんだから!?抜け道なんかあるわけないだろー!?」
「良太に無理言うなよー!?」
と、あきれたように周が言ったのです。

「やっぱり海を見ながら海岸沿いの道を行く案はだめかあー!?」
「ロマンチックでいいと思ったんだけどなあー!?」
と、瑞樹が残念そうに言ったのでした。

「もうすぐで茅ヶ崎(ちがさき)を過ぎるから!?」
「橋を渡ったら、平塚(ひらつか)だから、国道129号線に入って!?」
「まっすぐ北上すれば厚木(あつぎ)インターだからさあー!?」
「第2案で行くしかないなあー!?」
と良太は言ったのでした。

車は橋を渡り平塚に入ると右折し、
国道129号線に入って北上し、
そんなに渋滞もなく厚木インターに着いたのです。
それから東名高速に入ったのでした。


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