ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第九話(13)

「でもさあー!?けっこう早く厚木まで来たねえー!?」
「あの調子だったらまだ着いてないよー!?」
と瑞樹が言うと、
「やっぱりいいなあー!?高速は!!?」
「ちんたらちんたら走ると疲れるよー!?」
と、良太が言ったのでした。

「ホントだなあー!?あのまま海岸にそって走って行ったら!?」
「熱海まで着くのに、夕方になっちゃうよー!?」
と、わざと大げさに言った周でした。すると、
「そうかもねえー!?」
「こっち来て正解だわねえー!?」
と慶子が言ったのです。

「でもまた!上り坂で後ろから来た車に抜かれちゃうんだよー!?」
と笑いながら瑞樹が行ったのでした。すると、
「うるさいなあー!?」
「しょうがないだろー!?大人(おとな)四人乗ってるんだから!!?」
と良太が言ったのです。

「でも車はやっぱり止まってちゃ、意味ないもんねえー!?」
「抜かれるぐらい大目(おおめ)に見てやるよー!?」
と、瑞樹がニコニコしながら言ったのでした。

それからしばらく走り、大井松田を過ぎると、
「トイレは寄るのかあー!?」
「どっちにしろ、足柄(あしがら)で休憩するかー!?」
と良太が言ったのです。

「そういえば、トイレ行きたくなったあー!?」
「すっかり忘れてたよー!?」
と瑞樹が言うと、
「わたしもー!?」
「すっかり忘れてたあー!?」
と笑いながら、慶子もそう言ったのでした。

四人を乗せた車は南ルートを通り、
足柄サービスエリアに立ち寄ったのです。
トイレに寄った後(あと)、
ソフトクリームを買って食べ、飲み物も買ってから、
駐車場を出発したのでした。

御殿場を過ぎ裾野を過ぎ、沼津インター2km手前に来ると、
2車線の左車線側はつながっていたのでした。

「けっこう混んでるねえー!?」
「伊豆に行く人かなあー!??」
と瑞樹が、左のつながっている車を見ながら言うと、
「ああー!?そうかもなあー!?」
「でもナビで見るとここだけだなあー!?つながってるのは!?」
「インター出ればスムーズみたいだよー!?」
と、良太がナビを見てそう言ったのでした。

「前に伊豆に来たねえー!?」
「帰りの道間違えてさあー!?誰とは言わないけどおー!!?」
と慶子が言うと、
「俺!俺だよー!?間違えたのは!!?」
「まったくー!?」
と、笑いながら良太が言ったのでした。

「憶(おぼ)えてるよー!?」
「ナビに助けられたよなー!?あの時はさあー!?」
と、なつかしそうに周が言うと、
「狭い変な道を通ったから!?」
「どうなるかと思ったわよー!?あの時は!!?」
と慶子も、思いだしながらそう言ったのでした。

富士を過ぎ、由比(ゆい)パーキングエリアで、
トイレ休憩をしたのでした。

「山のほうは雲がかかってて、富士山見えないけど!?」
「伊豆のほうはよーく見えるねえー!?」
「すごーく近くに見えるけど!?」
「けっこう距離あるんだよねえー!?」
と瑞樹が言ったのです。

「海も穏(おだ)やかだしー!?」
「ちょっと早いけど、泳げそうだねっ!!?」
「もうすぐ夏だねえー!?」
と慶子がうれしそうに言ったのでした。

「もう行かなきゃあー!?」
「ゆっくり眺めてる場合じゃあーないよー!?」
「昼を向こうで食べるんだからさあー!?」
「昼時はどこも混むから!?」
と良太が言うと、
「お弁当作ってきたから!?」
「ネエー!?けいこー!?」
と瑞樹が言ったのです。

「まったくー!?」
と慶子が言うと、
「そうだったなあー!?」
「すっかり忘れてたあー!?」
と言って、苦笑いをした良太でした。

「とにかく、行こー!?」
と言って周が歩き始めると、
ほかの三人も車へ向かって歩き始めたのです。
そして四人は車に乗り込むと、
由比パーキングエリアを出発したのでした。


戻る | |TOPへ | | 次へ 

(別ウインドウで表示しています。たぶん)
     


|HOME TOPへ |


Copyright © 2008 taazann007, All rights reserved.